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 断章のグリムⅤ 赤ずきん・上 (甲田学人/電撃文庫)


 あれ? グロくない……。
 ちょっと痛い描写はありますが思っていたほどグロテスクな描写はありませんでした。

 あくまでメルヘン小説、第五巻の上巻です。
 今回は赤ずきんの童話を下地にして奇怪な事件が起こります。
 ただし赤ずきんは世界的にも解釈の幅が広い、もとい様々な視点から研究されているモチーフらしいので事件の真相を知るのはなかなか難しそうです。
 それでも神狩屋のうんちくは健在でいつも通りの象徴学がらみの講釈はとても面白いです。
 とりわけ赤ずきんの関連で(赤マント)が出てきたのも面白いですね。
 個人的には(狼の腹から生まれた赤ずきん(=狼)がつぎの赤ずきんを殺す)という物語ではないかと思います。テーマは(騙し騙され連鎖する食人)でしょうか。よくわかりません。

 そして今巻では他のロッジの攻撃特性のある《騎士》が登場します。
 これがまた曲者で話を厄介にしている一因でもあり、またおそらくは赤ずきんの配役のひとつに組み込まれているのでしょう。
 それと颯姫の《断章》のことについても少しだけ新しいことが明らかになります。興味深いです。

 つぎの下巻では誰が生き残り、誰がどの配役に当てはまり誰が《泡禍》を発現させているのでしょうか。
 続きがはやく読みたいですね。
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 マリア様がみてる フレーム オブ マインド (今野緒雪/コバルト文庫)


 妹問題はおあずけで短編集です。たぶん28冊目。
 九本の短編とそれらの隙間を埋める外枠の話が一つという構成です。


 一つ目は既視感をテーマにしたちょびっとミステリー風味な話。
 トリックはよくできていて多少ご都合な印象もありますが上手くまとまっています。

 二つ目は隣の芝は青く見える的な話(ちょっと違うかな?)。
 ちょっとした何でもない短編で小沼ちさとさんが登場。

 三つ目は蔦子さんの妹分、笙子のお姉さんの話。
 前黄薔薇の江利子さんが出てきて彼女らしい内容になっています。こころがあたたかくなりました。

 四つ目は江利子さまが令ちゃんを妹にするときの話。

 五つ目は自分の気持ちがすべて正しくはない話。
 志摩子さんと蔦子さんが出てきます。終わり方がきつい話でした。

 六つ目は可南子が祐巳に出会ったころの話。
 こういう話をもっと読みたいですねぇ。

 七つ目は古い温室に棲む妖精の話。真美さんが登場。
 ですからこういう話をもっと読みたいのです。
 日常のなかにあるSF(少し不思議)な話が映えるのですよね、「マリみて」の場合。

 八つ目はホラー風味な話。
 よくわからなかったのですが結局このドッペルは(花寺のアリス)とかだったのでしょうか。ヒントが少なくてよくわかりません。

 九つ目は外枠の話のネタばらし。笙子が出てきます。
 まあ妥当な落としどころであまり意外性はなく、考えてみればそういう結論にたどりつく話でした。いえ、僕は思いつきませんでしたが(恥)。


 短編は個々にバラバラの内容なので面白さには大きな差がありました。
 既存のキャラの話ならまだしも、まったく見たこともない新キャラがたった数十ないし数ページで何かをしても感情移入などできません。
 それぞれの話は悪くないのですが上の理由もあってイマイチ楽しみ切れませんでした。

 あと一つだけ気になったのだけど作品の性質上ボーイズラブボーイズラブと連呼しないでほしいです。
 べつに絶対必要な単語ではありませんし、女子校で女の子だけの空間なのに何だかなぁ、と白けてしまいました。

 そろそろ本編の妹問題に決着をつけてほしいものです。



 悪魔のミカタ666② スコルピオン・テイル (うえお久光/電撃文庫)


 お・も・し・ろ・い!

 もう面白いという言葉しか出てきません。
 内容以前に、文章の言い回しとか緩急の付け方とかそういう根本的なところから大好きです。
 これは才能なのだろうなぁ。流れに乗せるのが上手いというか、ぐいぐい読ませてしまう文章がすごいですね。

 内容のほうもスコルピオン編の《イブ》候補の話がどんどん進んでいきます。どうやら(《グレイテストオリオン》)を中心に話が進んでいくようですね。
 コウや候補者たちの心情描写もさることながら、それ以外の面々のことも話に上がるので興奮が尽きません。
 安県と来栖、『夕日を連れた男』を名乗る天狗、海藤が所属する機関、フェイト・クルス、和歌丘の大人たち、洋平や菜々那に水彩、梓弓、そして物語の中心になる冬月日奈。
 誰も彼もが何をするかわからない状況なので緊張も絶えません。
 本当にどう転がるかわかりませんね。

 個人的によかったのは綾に向かって言ったコウのセリフと、菜々那の所信表明でしょうか。
 どちらも心を打つものがあってじんと来ました。

 どうやら次巻が九月に発売されるという話なので楽しみで楽しみで。
 はやく九月になってほしいものです。



 いぬかみっ!10 (有沢まみず/電撃文庫)


 短編六編の連作で物語は進みます。


 一つ目は新しい家に妖精がやってくる話。
 作者さんお得意の連鎖する話でやっぱり裸になるのですね、仮名さんは(笑)。

 二つ目は穿いてない話。
 そのまんまな話です。

 三つ目はロリキャラにありがちな一時的に大人の体になる話。
 この話は漫画版の布石にもなっているのですね。
 とりあえずなぜあの場面の挿絵がないのかと小一時間(以下略)。

 四つ目はカオルの気持ちが少し啓太たちに近づくお話。
 最後のあれはたしかに恫喝より怖いです(笑)。

 五つ目は男風呂の話。
 これです、これこそがいぬかみの醍醐味(笑)。
 なぜかいっつもそっち方面に向かってしまうのはもはや運命ですね。爆笑しました。

 六つ目はカオルも織り交ぜて啓太の株が上がってきたという話。
 さすがに十巻にもなれば啓太もそれなりに活躍してますからこれも当然ですね。


 話はクライマックスに向けて転がり始めていますがどうやって決着をつけるのでしょうか。
 それとあとがきでの作者さんの旅行話が最高でした。



 灼眼のシャナⅩⅣ (高橋弥七郎/電撃文庫)


 またそんなところで終わるのかー!orz
 読者を振り回しまくるこの作者、間違いなくサドです(マテ)。

 いいかげんに決着を見たいシャナ、吉田さんの話で舞台はクリスマスムードで浮かれる御崎市。
 そこでまたまた巻き起こる紅世の徒による大バトル。
 あいかわらず悠二は頭が冴えまくりです。佐藤の覚悟も恰好いいです。
 面白い……たしかに面白いのですがいかんせん話がぜんぜん進まなーい。
 まだ引き伸ばすかといったところで仰天の引き際です。これはないです。ひどいです。
 次がどうなってしまうのか気になって仕方ないですね。

 次巻はどうしようかな。どうせまた超いいところで終わってしまうのでしょう。
 そうとわかっていても買ってしまいそうです。
 はやく続き出ないかなぁ。


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