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 さみしさの周波数 (乙一/角川スニーカー文庫)


 作風や挿絵の画風から、スニーカーとはいえラノベ以外のカテゴリにしました。
 初めての乙一さん本です。

 文章はふつうなのですがラノベっぽさがまったくなくて、例を挙げるなら滝本竜彦さんの「ネガティブハッピーチェーンソーエッジ」をさらに一般向けにしたような印象でした。
 短編集なのでそれぞれの寸評を。

 「未来予報」はとても(いい意味で)漠然とした物語でした。
 あるかもしれない、けれどないかもしれない。
 そんな未来がいつまでも心のどこかに引っ掛かった主人公の話で、単純にこれだけの内容でここまで書けるのか、と驚きました。
 最後で胸に詰まるものを感じました。

 「手を握る泥棒の物語」はこの短編集のなかでは明るい物語でした。
 壁を隔てて手をにぎりあう奇妙な関係は、「未来予報」の主人公と少女の関係に似たところがあるかもしれません。
 ちょっとしたトリックも利いていて、最後は清々しい気分になりました。

 「フィルムの中の少女」はホラーな雰囲気がただよう作品ですが、物語の構成がとても巧妙な短編でした。
 けっしてご都合主義なわけではなく、一人称のみで語られる物語がじょじょに本当の姿を現していく流れは非常にうまいと思いました。

 「失はれた物語」はただただ切ない話でした。
 どうにも抗えない状態に陥った主人公がどうしようもない展開を強制されて、仕方なくそれを受け入れるような。
 そういうやるせない読後感が残りました。
 これは「未来予報」にも通ずるところがあると思います。

 全体を通して、「未来予報」や「失はれた物語」のような作風が乙一さんの味なのかな、と思いました。
 どうしようもなく、やるせない。
 読み終えたあとにタイトルを読み返して、その意味がなんとなくわかったような気がしました。
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 ストライクウィッチーズ 天空の乙女たち1 (漫画:たなか友基 原作:島田フミカネ&Project Kagonish/Kadokawa Comics A)


 ストライクウィッチーズの漫画版、とはいっても三話で打ち切りになった漫画版があるらしいので(エロすぎたらしい)、厳密には漫画版二作目。
 アニメとは若干パラレルなストーリーのようですが、芳佳の性格や信条(戦争はイヤ)などは変わりません。

 内容ですが使い魔と契約するところはアニメ版ではありませんでしたね。
 九字兼定が芳佳の使い魔なのはアニメもいっしょだと思いますが、今回はその特性を説明するシーンで目がキラーンと光るサーニャのイラストに笑ってしまいました。
 あれはいいですね。
 坂本少佐も少しだけ登場しましたが、他のメディアで活躍しているウィッチたちをちょこちょこっと出してもらえると楽しさ倍増です。
 続きもはやく読みたいです。





 さんぶんのいち。 (松沢まり/MANGA TIME KR COMICS)


 表紙が女の子と女の子なので百合を期待して買ったら百合もあるのだけれど完全に百合ではなかった(←ややこしい)。
 恋のトライアングルな漫画です。
 とりあえず主要キャラ三人のうち、「楓」が男なのに驚きました。
 でも読みすすめていくうちに楓のキャラは好きになれたので、むしろ男でよかったと思えるようになりました。
 まああとがきにあるように、のっぽでクールな美少女楓もそれはそれで見たかったけれど、ね。

 話はけっこうスピーディで、葵の過去の少年が参入してまたなにかひと悶着ありそうですね。
 けっこうガチな葵のほうにも期待しつつ、わりと冷静で常識人な楓の動向も気になるところ。
 この場合、葵のほうが無理やりなことをしてしまいそうで心配かも。
 一人の少女を取りあう少年と少女。
 またひとつ、続きが気になる漫画に出会えました。





 屍鬼2 (作画:藤崎竜 原作:小野不由美/JUMP COMICS SQ)


 どんどん人が死ぬなぁ……。
 こんなに死ぬのに夏野編から先なんてあるのでしょうか。
 とりあえず尾崎が“伝染する”ことだけは突き止めたのでここから事件の解決へ向かっていくのでしょう。

 でも、どうだろうなぁ。
 正直、兼正たちのほうが圧倒的に優位なので夏野たちに立ち向かうことなどできそうにない気がします。
 うーん、はやく次が読みたいです。



 プリキュア5!GOGOはお休みです。





 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第18話


 うわあぁ……。
 なんという展開でしょうか。
 ナナリーに咲夜子さん、我が騎士ギルフォードに朝比奈、そしてミス・ローマイヤー……orz
 これはいくらギアスが掛かっていたとしても、スザクには重すぎる罪となるのでしょうね。
 ルルもそうとう混乱していましたし、次回はかなり荒れそうです。
 ナナリーは本当に死んでしまったのかなぁ。




 ゼロの使い魔 ~三美姫の輪舞~ 第6話


 百合百合ぱにっく!

 もうそれ以外の言葉はいらないと思います。
 さりげなくテファの魔法へつなげるのは上手いですね。
 とにかく百合、百合、百合でした。




 ひだまりスケッチ×365 第7話


 吉野屋先生も第一印象だけなら美人な先生なのですね。
 歩くたびにぴっぴっぴと音を鳴らすのがかわいいです。
 あとは夏目にもっと出番を与えてくれたらうれしいなぁ。




 しゅごキャラ! 第45話


 まりもちゃんがかわいいです。
 こういうカチューシャつけておでこが秀でた女の子は大好きです。
 それと一度は×たまになってしまった鈴木くん(しまじろう)のセリフはかっこよかったですね。
 「君の夢は君のものだから、一番なんだ!」だったでしょうか。
 小柄で頼りなさそうですがかっこよかったです。

 あと、ひさしぶりに出番のあったさぁや様もかわいかったです。




 ストライクウィッチーズ 第7話


 笑いが止まらない!(大爆笑)

 いやー、これはすごい、もといひどい(笑)。
 「プリキュア5」の名探偵こまちの回に匹敵するカオスな話でした。

 まさにノンストップローアングルでした。
 出だしでいきなりローアングル、会話していてもローアングル、訓練していてもローアングル。
 なぜか穿かない、穿くものがない、スースーしているのに、自重せずにローアングル。
 もうね、日本はダメかもしれない(誉め言葉)。

 この衝撃は上述した名探偵こまちや「いいなりあいぶれーしょん」を読んだときとおなじタイプのものでした。
 あの“パンツのようなもの”の正体はズボンだと言い張りますし。
 さりげなくエイラ、サーニャ、ペリーヌ、少佐あたりの百合分も盛り込んでありますし(ペリーヌのヘブン状態には爆笑)。

 もう、最高以外の言葉が見つかりません……。




 Mission-E 第6話


 結果的にあの女性は敵なのか味方なのか。
 いや、味方ではないのでしょうが、ある意味まーちゃんと似た部分を持っていそうでした。
 でもこれで理解者を見つけられた千波美と、ちがう人種として生活する選択をした女性(名前忘れた)と両極端のパターンが現れたわけですよね。
 これでまーちゃんがどのような道をたどるかの伏線が整ったような気がします。

 あと個人的には斎橋さんが登場してくれたことがすごくうれしいです。
 たしか斎橋さんは能力量はそこそこだけど、制御がうまかった記憶があるのでしっかり二人の補佐としてこれからも活躍してほしいですね。



 「コン・エアー」は囚人護送機がハイジャックされちゃうB級映画です。
 ところどころで飛び交うスラングの数々が素敵でした。
 それに主人公が元レンジャー(警備隊?)で出所のタイミングでこのハイジャックに巻き込まれるのですが、これが意外にも冷静でひっそりと事件を解決に導いていたのが印象的でした。
 どうしてもこの手の映画は派手に暴れて、なぜか銃弾が当たらないものが多いような気がするのですが、この映画にかぎっては冷静に(地味に)活動して最後までがんばる主人公でした。
 逆に超有名な殺人犯などがこれといって活躍しなかったのが不満といえば不満かも。
 B級の王道を貫きながらもしっかりとした物語でおもしろかったです。


 「ディープ・インパクト」は地球に彗星が衝突してしまうアルマゲドンっぽい映画。
 かなりスピーディな展開で、ちょっと場面の飛び方が激しかった気もします。
 というか内容を詰めすぎなのかな。
 悪くはないのだけれど、主人公の少年の活躍があまりに少なかったり、リポーターの女性がムニャムニャだったりでなんだか不完全燃焼な後味です。

 中途半端な印象が残ったのはやっぱり(隕石のひとつが衝突)しちゃったからじゃないかなぁ……。
 この手の映画は(ぶつかるか、ぶつからないかが境界線だと思うのに中途半端にぶつかって)しまったものだから、なんだかもどかしい気分なのかもしれません。



 市役所二次試験落ちましたー。
 これでC日程の市役所を受けなくてはならない上に、ふつうの就活も始めることになりました。
 わーいこんちくしょうー。


 まあそんなことは置いといて。
 ここのところストライクウィッチーズにどっぷりハマっています。
 本編もさることながら、小説や漫画もおもしろいのですね。
 僕も影響されて百合SSやエロパロを何本も書いてしまいました。
 こんなに夢中になるのもめずらしいです。
 イヤなことは忘れて、リネ芳でもう一本書くかー。


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