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 灼眼のシャナ0 (高橋弥七郎/電撃文庫)


 「シャナ」十冊目はお遊び短編二作と番外編一作という内容。
 お遊びはそこそこ面白いのですが、元来、文章が硬い作家さんなのでもう少し砕けたほうが気軽に読めたかなぁ、と思います。
 番外編はシャナに名前のない、悠二に出会う前の話。フレイムヘイズとしての使命を無情な行為でもって完遂するさまは寂しいものですね。前触れもなく削ぎ落とされる日常の一角が何の違和感もなく消えていってしまう、そんな日常と非日常の近しさが侘しく感じられました。
 次回は昔の話らしいですが本編の進展のほうが気になります……。

 追記:あ、そういえば「狩人のフリアグネ」のコーナーが良かったです。フリアグネとマリアンヌのカップルはけっこう好き(笑)。

 6/17(土)読了
 評価:★★★☆☆



 灼眼のシャナⅩ (高橋弥七郎/電撃文庫)


 あれ、こんなに読みにくかったかな。しかも頭からお尻まで戦闘戦闘戦闘、なんだかすごく疲れました……。
 「シャナ」十一巻。五巻の過去編よりもさらに過去、先代の「炎髪灼眼の討ち手」の話です。話の内容は上に述べたとおり、『大戦』のみの描写で徹頭徹尾、これバトルです(苦笑)。本当にこの作家さんはバトルが好きですよねぇ。
 バトルのなかにも知略あり、友情あり、何よりも愛がありました(笑)。ある意味、愛のお話と言っても過言ではないかもしれません。前半こそ文章の読みにくさに辟易しつつも読み進めていくとバトル以上に友情や思慕、思いやりといった心の描写が目立ってきます。思いに応えた結果の行動――生き様は熱くて一途な良いものでした。
 バトルの比重が多く(読みづらさもあって)疲れてしまいましたが、読み終えるてみると後味が悪くなかった、というのはちゃんと楽しめたということですね(苦笑)。次巻はようやく本編に戻るそうなので少しはバトル少なめで(笑)シャナたちの三角関係の話を読んでみたいです。

 6/17(土)読了
 評価:★★★☆☆
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