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 麒麟は一途に恋をする7(完結) (志村一矢/電撃文庫)


>「俺の隣におまえがいて、おまえの隣に俺がいれば、敗けることはありえない」

>「わからなかったんだ。泣き方が」

>「どうして……どうして、伝わらないんだろう……」

>それが、彼女の結末だった。

>「信念っていうのはね、貫かなくちゃならないものじゃない。なにがあっても貫きたいと思う強い気持ちのことを言うんだ」

 終わってしまったーーーっ!
 最後の最後までベタでベタベタな「麒麟は一途に恋をする」、完結しました。
 上に挙げたように、今回は心に響いた言葉、シーンが多かったです。さすが最終巻です。

 いやはや、長かったといえば長かったのですが、結局のところ「月と貴女に花束を」と同じ世界観で物語はそこから始まり、そこに終わるような印象を受けました。話の主流は「麒麟」なのですが燐や直純たち「月花」キャラが出張りすぎていましたし、逆に敵勢の大将、東雲はもっと違う動かし方をさせて欲しかったなぁ、というのが本音です。
 でもまあ、けっこう容赦ない展開で楽しめたのでこれで良かったのかもしれません。あくまでベタですが、それも良し。

 徹頭徹尾バトルで疲れました。本当に志村さんの描くキャラたちはいつも闘いにまみれていますね。次回作はまたバトルものになるのかしら? たまには単発でいいのでラブコメとか読んでみたいですね。
 「月花」「麒麟」のみんな、お疲れ様でした。


 1/11(木)読了





 マリア様がみてる クリスクロス (今野緒雪/コバルト文庫)


>「瞳子がそう思っているとしたら、私は教えてあげなくちゃいけない」
>「何を――」
>「瞳子は、祐巳さまを甘く見すぎている」

 乃梨子、恰好良すぎ&頭良すぎ(汗)
 そして祥子さまも、

>「わからないの? 今は待っているのよ、紅薔薇のつぼみがボロを出すのを」

 貫禄ありすぎ(苦笑)
 結局のところ、またまたおあずけなのですが色々とおいしい話でした。令のデレデレっぷりも面白かったけれど、やはり瞳子関連の話が素敵ですね。
 祥子と乃梨子によって瞳子の心を揺さぶり、しっかりと前へ進ませているのが読んでいて心地良いです。キャラをちゃんと成長させようとする姿勢は好感が持てますよね。
 それにしても二人とも、祐巳の性格をよく理解しています。正直者は鏡のよう、とは言いえて妙だと思いました。

 次巻あたりで決着がつくらしいですが、はてさてどうなってしまうのでしょうか。
 瞳子がんばれ!


 1/11(木)読了
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