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 まずは異星人と折衝をおこなう黒服の男たちの話、『メン・イン・ブラック』。
 じつはラノベの「Missing」でもこの黒服の男たちが登場しまして、作者さんもあとがきかどこかで『よく某映画にも(黒服が)出てたよね、と言われるのですが、じっさいにアメリカに存在する都市伝説なのです』と元ネタについて語られていたのでいつか見たいと思っていました。

 なにか知ってはいけないことを知ったときに現れる黒服。
 でも本作はかなりコメディー調なのでエイリアンとか世界の滅亡がテーマになっているにもかかわらず、最初から最後まで笑いが絶えませんでした。
 SF映画でコメディーなのって意外にめずらしいのではないかな(僕が知らないだけかもしれませんが)。
 こういう軽いノリで観られる映画もいいですね。


 次は1955年製作のトロイ戦争をモチーフにした映画、『トロイのヘレン』。
 なかなか見応えのある映画でした。
 役者陣がいい味を出していますね。
 重みがあって、さらされている太ももや二の腕もたくましいので健康的ないかめしさを感じさせます。
 物語は史実をそのまま忠実に再現しているのか、けっこうストレートですね。
 ヘレンとの恋の部分は脚色なのでしょうか。
 最後はわりとあっさりと終わっているところが少し物悲しいですね。


 そして最後は空港で待たされる男の話、『ターミナル』。
 これはいい映画でした。
 トム・ハンクス主演の映画はどうしてこうも心を震わせてくれるのでしょうか。
 「フォレスト・ガンプ」を観たときも感動しましたが、今作も主人公の純朴な心に惹かれました。

 物語自体はとても単純で、ある目的でニューヨークへやってきた男が空港ターミナルから外へ出られなくなるだけなのですよね。
 誠実な主人公が周りの人とひとり、またひとりと心を通わせていく様子が涙ぐましいです。
 祖国の状況に絶望して、それでもあきらめない姿はひたすらかっこよく。
 一人の男として憧れますね。

 こういう素敵な映画に出会えて、本当によかったです。
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