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 悪魔のミカタ666(3) スコルピオン・デスロック(上) (うえお久光/電撃文庫)


 うまいなぁ。
 恕宇のあの条件はようするに(勝っても負けても日奈復活を妨げる)ことになるわけですね。

 上巻というだけあって、どこか抑えている感のある第三巻。
 体育祭の前半だけでも生徒たちの熱気がうっすらと伝わってきます。
 はじめの生徒会長の言葉もいいですね。
 ちょっとつつけばあふれてしまう熱意がためこまれています。

 それと借りもの競争でのお題とその結果が上手でした。
 イハナの言葉は本人も自覚している通り理不尽ではあるのだけれど、気持ちでは抑えられないものです。
 こういうところが本当にうまいなぁ。

 次回はいよいよスコルピオン編最終巻。
 どんな展開が待っているのでしょうか。
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 絶望した!
 買おうと思った小説が先月発売なだけでなく、すでに店頭からなくなっていたことに絶望した!
 はい、僕が勘違いしていただけなのですけどね。
 戦利品がたった小説一冊って寂しすぎるじゃありませんか。しくしく……。




 まったく関係ないけど、今日お昼ごはんを食べていたらうしろのテーブルから聞き覚えのある声が聞こえました。
 ちらっと見るとそれは高校のときの部活の先輩。
 ちょっと挨拶していこうかと思ったもののわきあいあいとしているので割り込むこともはばかられ。
 そそくさと逃げてしまいました。
 いや、チキンとか臆病とかじゃなくて空気を読んだだけです。


 そんなことのあった今日このごろ。
 話はうってかわって大学の給水機で水を飲んだらフリスクを口にしたようなすごい感覚が襲ってきました。
 なんだか鉱物っぽい変な味で、さらに軽い頭痛にも見舞われたのでちょっと気になります。
 もしも数日中に体に異変があったらたぶんそれが原因だと思うのでこれをご覧の方は証言よろしくお願いします。



 ジャストボイルド・オ’クロック (うえお久光/電撃文庫)


 正統派ヒーローのSF風味な話。
 おもしろかったです。
 たぶんうえおさんはこういう少年のころ持っていた憧れとかをいつまでも持ちつづけているタイプの人なのでしょうねぇ。
 悪魔のミカタを読んでいてもそれがわかります。

 話のほうはかつて正義の味方だった主人公が探偵としてある事件の依頼を受けることになり、それに巻き込まれる形で過去の事件の謎が明かされていきます。
 ストーリーはそれほど複雑ではないですが僕は最後まで(カリバーンの相棒がどちらなのか)わかっていませんでした。
 たびたび「つばさ」のことが話に挙がってもいまいち判然としなくて。
 最終的には理解できましたけど。

 それよりもキャラクターがよかったですね。
 うえおさんらしい、軽めでお調子者っぽいけど締めるところで締めるような、そんな主人公がかっこよかったです。
 それに相棒のアルもいい性格をしていて二人の掛け合いがおもしろかったですね。

 絵師さんが「悪魔のミカタ」と同じ方なのでどうしてもイメージがかぶってしまうのですが、それでも充分楽しめました。
 やっぱりうえおさんの作品は好きだなぁ。
 「シフト」のほうも早めに読むことにします。



 西武線の車外にCLANNADの広告がズラッと貼られていますね。
 アニメ放送中とはいえ、電撃大王のバス横に貼られた広告とならんで恥ずかしいです。
 そもそも誰を対象として広告しているのだろう?




 まったく関係ないけど一橋大学って国立大学だったのですね。
 いままでずっと私立大学だと思っていました(恥)。



 とある魔術の禁書目録SS (鎌池和馬/電撃文庫)


 四篇をまとめたはじめての短編集。
 ふだんの本編となんら関係ない……というわけではなく本編を補足するような内容です。

 一つ目は当麻がクラスメイトたちとすき焼きを食べにいく話。
 なんでもない話でありながら変わりつつある世界情勢が背景にあります。
 前巻であった(ローマ正教の行動から科学サイドと魔術サイドの間で戦争が起きる)ことになり、その影響などが描かれています。
 裏の世界を知る上条たちにとってはこの上ない大問題であるけど、ほかの一般人にとっては物騒というだけでそれほど気にしてはいないものなのですね。
 現実に考えると中東の戦争がそれに当たるのかも。

 二つ目は(学園都市のふかい闇に堕ちた一方通行)の初陣の話。
 無法の路地裏でものをいうのは暴力で、それを止めるためにまた暴力がふるわれます。
 そんな世界でもだれかを護るために生きている人間もいて。
 最後のところはじんときました。

 三つ目はイギリス清教の女子寮での話。
 僕的にこういう話は大好きです。
 女子寮というのもそうだけど何気ない会話で楽しそうに盛り上がっているのがいいですね。
 サーシャの服装に関しては僕も同感です(笑)。

 四つ目は熱血分補充の話。
 一話目と二話目から続く内容で無能力者の在り方を結論づける話でした。
 当麻の主張することは大部分で(駒場)にも共通する考えなのですよね。
 熱くていい話でした。

 当麻の株はいわずもがな、ここのところ(一方通行)の株も高騰しまくってます。
 五巻を皮切りにどんどんかっこよくなっていく悪の人。
 前巻最後のアレもあわせて今後が楽しみなキャラクターですね。


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