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 されど罪人は竜と踊る6 追憶の欠片 (浅井ラボ/角川スニーカー文庫)


 果てしなく救われない漢たちの物語。第6巻は短編集。
 この作品はなぜこうも後ろ向きに驀進するのでしょうね(苦笑)。主人公も主人公を取り巻く環境も、何もかもが負の方向へ進もうとしています。
 あぁ、救われない。


「朱の誓約」
 端から救いは期待していませんが、これもまた後ろ向きですなぁ。
 人としての性といいますか、どうしても譲れないものが誰しも感情的に持っていて、それは打算や理論で裁断できるものではないのですね。
 人の愚直さとか愚かさが滲んできます。

「覇者に捧ぐ禍唄」
 これまた悲惨な話ですね。
 強者と弱者の在り様を徹底して醜くさらけ出した内容です。
 正義と道徳を振りかざせるのは強者ゆえの余裕からとの論理、たぶんこれは間違っていないのでしょう。弱者にはそもそも選択肢すらないのですから。
 でもガユスが不憫というか、役回り的にどうしても不幸になるキャラですね。可哀相です。

「演算されし想い」
 意思や心の定義について考える話。
 要は限りなく人間に近づいたアンドロイド(ほぼ完全に人間)は心を持つのか、という内容です。
 これはどうなのでしょう。人間の神経系の伝達構造もすべては電気信号の繋がりによって成り立っていると言いますし、心も同様に微細な電流の流れの一部なのかもしれません。そうすると人間とアンドロイドの差異なんてなくなるような気もしますが、うーん……難しい問題です。

「打ち捨てられた御手」
 ちょっと論理が飛躍しているような気がします。まあ1巻みたいな感覚で、この作品の登場人物はみんなおかしいくらいに頭いいのでアリなのかな。
 とかく絶望を覚えるキャラが本当に多いですね、この作品は。

「青嵐」

 魔法少女ジャベイガっ!

 お腹痛い(爆笑)。
 アホすぎてイカれすぎてもうダメ。
 思えば「禁断の数字」以来なのですね、このジャベイラは。激しく笑いました。
 でもって、おバカ以外にちゃんと熱いところは熱いラルゴンキン事務所の面々。格好いいですねー。
 アクション分を補填できました。


 全体的に救われない率が激高な作品ですが、たまに壊れた箇所があるので肌に合うと笑い死ぬこと必至。ここまでアクの強い作品もなかなかないですね。
 それと思考ゲームというか、言葉遊び的な舌戦がよく繰り広げられますが個人的にけっこう好きです。ハッタリっぽいネタなどもあって見ていて面白いですね。
 特にガユスとギギナの悪口雑言はよく尽きないな、と感心します。
 そろそろ長編も読みたいですね。たぶん鬱展開になるのでしょうけれど(苦笑)。

 追記:そういえばやっとパンハイマの描写がありましたね。イメージとしては「ギルティギア」の梅喧みたいな感じ。早く活躍してもらいたいです。


 10/10(火)読了
 評価:★★★★☆-





 Holy☆Hearts!4 勇気をくれる、なかまです。 (神代明/スーパーダッシュ文庫)


 だからホリハでシリアスやっちゃダメですって(汗)。
 のんびりまったりコメディ第4巻。

 メリハリをつけるためにシリアス展開を盛り込んだのかもしれませんが、この方向性は間違っている気がします。ミュータントは設定上しかたないとしても、あまりスプラッタな内容を絡ませないで欲しいです。
 今作はせっかくのほんわかコメディなのですから、シリアスムードを出すだけなら、例えば試験に落ちそうになってシスターになれなくなりそうとか、そういった危機で充分だと思うのですよ。
 作風に合っていないだけでなく、そもそも作者さんの文体はシリアス系に向いていないと思うのですね。
 それでも後半はゆったりとした雰囲気が多少は出ていましたが、基本は素直にまったりコメディをやって欲しいです。


 10/10(火)読了
 評価:★★☆☆☆+
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 はやて×ブレード1~4 (林家志弦/DENGEKI COMICS)


 このマンガを一言で表せば、

 駆け抜けるバカ!

 面白いです。
 爆笑とかではなく、勢いで突き抜けていくタイプのギャグ&バトルですね。
 ギャグセンスはほどほどでストーリーが微妙に細切れな印象もありますが、基本的に勢い任せで突っ切るのであまり気にならず。というより気にしてはいけないです。
 登場人物はみな女の子(←ここポイント)。百合を狙っていないことはないのですが粘っ気は感じられずすっきりしています。

 読み終わって爽快感と一抹の百合を感じられる作品。
 早く続きを読まねばなりません(苦笑)。





 ドロテア ~魔女の鉄槌~3 (Cuvie/Kadokawa Comics Dragon Jr)


>「俺は…君を守りきる自信がない」

 ギュルク頑張れ、めがっさ頑張れ!
 かなり面白くなってきました「ドロテア」3巻。

 故郷のために行動するドロテアはやる気だけが空回りして予想外の事態に戸惑います。
 しかし守ると誓ったからには己を強く持つドロテア。その姿が格好いいと言えなくもないのですが見ていて非常に心配です。己を顧みない決意ほど不安なものはありません。

 ギュルクの気持ちはちゃんと伝わるのか。
 ドロテアは心から〝魔女〟になってしまうのか。
 次巻が楽しみです。





 すもももももも5 (大高忍/YG COMICS)


 委員長がどんどんマゾキャラに(涙)。
 バトルものとしてなかなか熱い展開ですが、各々が矜持を振りかざして闘う姿は意外に好みが分かれそうですね。
 というのは、巻数も内容も積み重ねが少ないのにそういう「感動させる」ようなシーンが多く感じられるからです。感情移入できてこその感動ですから、人によっては白々しく映る可能性もあります。
 僕は楽しめました。格好いいです、虎金井、委員長。

 何やら次回は波乱の様子。孝士はちゃんと主人公らしくなるのでしょうか。





 壮太君のアキハバラ奮闘記5 (鈴木次郎/G FANTASY COMICS)


 呂布子たん(笑)。

 いやぁ、主人公がほとんど出てこないマンガも珍しい。というか本当に「エリちゃん奮闘記」ですね。エリちゃん頑張りすぎ&可愛すぎです。健気な娘だなぁ。
 そして新キャラのそばかす太眉メガネッ娘も可愛いです(笑)。ニアがさっぱり出てこないのは少し不満ですが。

 とにかくおバカでネタも盛り込まれていて始終わらいっぱなしでした。あー、面白かった。
 早く続きが読みたいです。



 近所のTUTAYAにパンヤのガチャがあるとの報告を受け、回してきました。
 まあ萌えを狙いまくったゲームですので、当然ガチャも高いんだろうなー、と覚悟していったら予想通りの300円。
 ラインナップは以下の通り。

・ケン(普段着)
・ケン(金髪、水着)
・エリカ(水着)
・エリカ(紫髪、眼鏡、セーラー服)
・セシリア(水着)
・セシリア(白髪(ブロンド?)眼鏡、スーツ)
・アリン(普段着)
・アリン(緑髪、水着)
・クー(メイド服)
・クー(青髪、スク水)
・ティッキー(普段着)

 以上11種類。
 マックスとダイスケがハブられてる(笑)。
 そしてなぜかキャディはティッキーだけ登場。一番「萌え」だからですか、そうですか。ロロも可愛いと思うけどなぁ。
 まあ随所にあざとさが隠れもせず見受けられますが、仕方ないのかな。

 で、自分が狙ったのはセシ姉(水着)かアリン(普段着)かクー(メイド服)の3つ。
 ガチャッ、コロン。

 スーツを着込んだ白髪セシ姉(眼鏡つき)。

 ……まあOK。
 セシ姉なのでいちおう当たりということで納得。
 ここで終了。
 一回300円で高いことと比率的に狙ったものが当たらなそうなので止めました(←チキン)。
 セシ姉が当たっただけでも僥倖と信じて帰宅。
 あー、パンヤ懐かしいなぁ。

 追記:そういえばTUTAYAでラノベのコーナーに寄ったのですが「マリみて」のイラコレがないのですね、ここでも。アニメイトでもなくて買っておけば良かったと後悔。



 夜魔 (甲田学人/メディアワークス)


 怖い怖い怖い怖い…………。
 『Missing』『断章のグリム』の甲田さん、ハードカバーで短編集。

 これは怖いです。
 電撃だとラノベ色が必要だったのかもしれませんが、これは純然たる『奇譚』です。
 民俗学的な伝承歌や都市伝説といった奇々怪々な物語が隅々まで描かれています。


「罪科釣人奇譚」
 これは純粋な「怖さ」よりも「異常さ」が目立つ一篇ですね。
 常軌を逸した感覚で綴られる情景はまさに異質。

「繕異奇譚」
 個人的にこれが一番怖かったです。
 鏡が、ぬいぐるみが、といった具合に身近なものが異界の気配に染まります。
 普通すぎて気づきにくいのですが、気がついてしまったときの恐怖は壮絶。
 肌が粟立ちました。

「魂蟲奇譚」
 もっとも「おぞましい」短編です。
 生理的な嫌悪感をこうも描写してくる甲田さんに土下座。勘弁してください(涙)。

「薄刃奇譚」
 見るからに痛そう。「痛々しい」短編。
 物語の核が陰湿ながら、それを元に陰鬱、陰惨な方向へブラッシュアップ。
 そして鋭利な刃物がツプッと…………うーん。

「魄線奇譚」
 これが一番まとも、と言うのは変ですが一般的な「怪談」に感じました。
 忍び寄る怪奇をストレートに描いた展開で身の毛がよだちます。
 こういう実体験は全力でゴメン被る。

「現魔女奇譚」
 〝魔女〟こと十叶詠子と〝魔人〟神野陰之の出会いの話。
 これは『Missing』読者へのおまけみたいな感じです。
 ここから『Missing』の物語は始まったのですね。


 全短編に詠子先輩が出演していて、それが偶然ではなく必然なのですね。
 まだ傍観者でしかない詠子先輩の「始まりの物語」とも見れますが、純粋な怪奇譚と捉えて問題ありません。
 『Missing』読者の人もそうでない人も安心して恐怖できる(?)幻想奇譚。甲田さんのエッセンスが覗けます。
 面白かったです。


 10/9(月)読了
 評価:★★★★☆+



 幕末機関説 いろはにほへと 第1話


 作画は良いですね。
 でもやはり和風が苦手なせいか、額面通りに楽しめず。
 「サムライチャンプルー」は楽しめたことを考えると古式ばった雰囲気が駄目だったのかしら。
 まあ仕方ないですけれど。





 コードギアス 反逆のルルーシュ 第1話


 これなんてガンダムSEE(以下略)。
 なんだか既視感が付きまとうのですがつまらなくはなく、むしろ面白いです。
 でもなんでこんな反米的なのでしょうか。もっと架空の国でも良かろうに。
 いちおう継続の予定で。





 おとぎ銃士 赤ずきん 第15話


 敵つよっ!
 普通に面白くなってきましたね。主人公たちがしっかり逃げるアニメも珍しいような。
 そして草太が主人公らしく格好よかったです。頭冴えてるなぁ。





 乙女はお姉さまに恋してる 第1話


 はい、文句なしで視聴継続。
 もちろん突っ込めば色々と粗を探せるのですが、「考えるな。感じろ」の精神で楽しんだもの勝ちな気がします。





 らぶドル 第1話


 あれ、思っていたほどひどくない。
 初っ端から上手くも面白くもない歌を10分間、聞かされるのは辛かったのですが、その後の話は普通に続きそう。でも普通のままで終わりそう。
 悪くはなさそうですが切りで。





 くじびきアンバランス 第1話


 初回からハチャメチャ(笑)。テンション高いです。
 思っていたほどひどくない(2回目)。
 原作(?)のくじアンからかなり設定をいじくられていますが、こちらはこちらで楽しめそうな予感。
 もうちょっと見てみることにします。





 Gift 第1話


 お、味がある。良さげな雰囲気ですね。
 属性キャラだけに終わらず個性が窺えて面白くなりそうな予感がひしひし。
 継続の方向で。


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