ラノベやアニメ、映画、TCGなど。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 されど罪人は竜と踊る6 追憶の欠片 (浅井ラボ/角川スニーカー文庫) 果てしなく救われない漢たちの物語。第6巻は短編集。 この作品はなぜこうも後ろ向きに驀進するのでしょうね(苦笑)。主人公も主人公を取り巻く環境も、何もかもが負の方向へ進もうとしています。 あぁ、救われない。 「朱の誓約」 端から救いは期待していませんが、これもまた後ろ向きですなぁ。 人としての性といいますか、どうしても譲れないものが誰しも感情的に持っていて、それは打算や理論で裁断できるものではないのですね。 人の愚直さとか愚かさが滲んできます。 「覇者に捧ぐ禍唄」 これまた悲惨な話ですね。 強者と弱者の在り様を徹底して醜くさらけ出した内容です。 正義と道徳を振りかざせるのは強者ゆえの余裕からとの論理、たぶんこれは間違っていないのでしょう。弱者にはそもそも選択肢すらないのですから。 でもガユスが不憫というか、役回り的にどうしても不幸になるキャラですね。可哀相です。 「演算されし想い」 意思や心の定義について考える話。 要は限りなく人間に近づいたアンドロイド(ほぼ完全に人間)は心を持つのか、という内容です。 これはどうなのでしょう。人間の神経系の伝達構造もすべては電気信号の繋がりによって成り立っていると言いますし、心も同様に微細な電流の流れの一部なのかもしれません。そうすると人間とアンドロイドの差異なんてなくなるような気もしますが、うーん……難しい問題です。 「打ち捨てられた御手」 ちょっと論理が飛躍しているような気がします。まあ1巻みたいな感覚で、この作品の登場人物はみんなおかしいくらいに頭いいのでアリなのかな。 とかく絶望を覚えるキャラが本当に多いですね、この作品は。 「青嵐」 魔法少女ジャベイガっ! お腹痛い(爆笑)。 アホすぎてイカれすぎてもうダメ。 思えば「禁断の数字」以来なのですね、このジャベイラは。激しく笑いました。 でもって、おバカ以外にちゃんと熱いところは熱いラルゴンキン事務所の面々。格好いいですねー。 アクション分を補填できました。 全体的に救われない率が激高な作品ですが、たまに壊れた箇所があるので肌に合うと笑い死ぬこと必至。ここまでアクの強い作品もなかなかないですね。 それと思考ゲームというか、言葉遊び的な舌戦がよく繰り広げられますが個人的にけっこう好きです。ハッタリっぽいネタなどもあって見ていて面白いですね。 特にガユスとギギナの悪口雑言はよく尽きないな、と感心します。 そろそろ長編も読みたいですね。たぶん鬱展開になるのでしょうけれど(苦笑)。 追記:そういえばやっとパンハイマの描写がありましたね。イメージとしては「ギルティギア」の梅喧みたいな感じ。早く活躍してもらいたいです。 10/10(火)読了 評価:★★★★☆- Holy☆Hearts!4 勇気をくれる、なかまです。 (神代明/スーパーダッシュ文庫) だからホリハでシリアスやっちゃダメですって(汗)。 のんびりまったりコメディ第4巻。 メリハリをつけるためにシリアス展開を盛り込んだのかもしれませんが、この方向性は間違っている気がします。ミュータントは設定上しかたないとしても、あまりスプラッタな内容を絡ませないで欲しいです。 今作はせっかくのほんわかコメディなのですから、シリアスムードを出すだけなら、例えば試験に落ちそうになってシスターになれなくなりそうとか、そういった危機で充分だと思うのですよ。 作風に合っていないだけでなく、そもそも作者さんの文体はシリアス系に向いていないと思うのですね。 それでも後半はゆったりとした雰囲気が多少は出ていましたが、基本は素直にまったりコメディをやって欲しいです。 10/10(火)読了 評価:★★☆☆☆+ PR |
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