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 まぶらほ ~ふっかつの巻・せいほく~ (築地俊彦/富士見ファンタジア文庫)


 えー、そんな終わり方なの? う~ん……。
 千早の恋にいちおうの決着がついた「せいほく」です。書き下ろし以外の雑誌連載分はいつも通りのまぶらほで、最後の一話が千早の話なのですが、これがすっきりしない終わり方に感じます。つじつまは合っているし悪くはないのだけれど、綺麗に後腐れなく終わらせても良かった気がします。ラブコメとして一つでもネタは多いほうがいいのでしょうけれど、あまり賛成はできないです。ここで使い切って良かったのになぁ……。

 6/8(木)読了
 評価:★★★☆☆-



 まぶらほ ~ふっかつの巻・きた~ (築地俊彦/富士見ファンタジア文庫)


 心身入れ替わりを予告している帯に期待させられたせいか、表紙のちょっと雰囲気の違う夕菜が可愛く見える不思議発生。久しぶりに清純っぽい夕菜を見た気がします(苦笑)。
 で、それでも中身はやっぱりいつものまぶらほ(笑)。いまいち入れ替わり設定を活かしきれてない気はするけれど、お約束のエロコメはけっこう楽しめました。相変わらずおバカな「2-B」の面々も笑い飛ばせましたし、千早関連の話で今後のネタ仕込みもしていて準備万端です。次回の長編はまたシリアスな展開になるようですが短編との絡みも見てみたい気がします。
 てか、このシリーズは時系列がよく分からないです(汗)。

 追記:それと入れ替わりの解決法ですが、なにも(全員で飲まず、二人ずつ飲んでいけば)簡単にもとに戻れますよね?(苦笑)

 6/8(木)読了
 評価:★★★☆☆
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 電車の乗り換えで降りようとすると遠くから女性と男性の叫び声が聞こえました。駅員さんが男性を羽交い絞めにして三人で去っていきました。たぶん、一時の気の迷いでやってしまったのでしょう……。
 人生を棒に振るようなことをしてはいけないな、と思いました。てか素直に二次元に走れば問題な



 巻を重ねるごとに面白くなってますね。いや、最高(笑)。
 正直「中村工房」のときはギャグが微妙だったのですが「荒川」になってからセンスが格段によくなっています。そして何よりもニノとの関係によって溶かされていくリクの心の描写が素晴らしいです。ステレオタイプと言われれば反論できませんが、ここまで丁寧に分かりやすく「人生」や「幸せ」といったものを表現できる作品はそうそうないと思います。
 リクとニノの恋路も気になりますが、やっぱりリクというキャラクターが物語をどう締めくくってくれるのか。はやく続きを読みたいです。



 まぶらほ ~もっとメイドの巻~ (築地俊彦/富士見ファンタジア文庫)


 おかしいな、あんまり面白くない……。
 まぶらほ番外編「メイドの巻」の続き。「メイドの巻」のときはそれなりに楽しめたはずなのですが、今回はいまいちな感じです。
 都合の良い展開はいいとして嫉妬深い以外に個性が描かれない夕菜、脇役で出番のない玖里子&凜、そして一番印象に残るのは兵器による戦闘シーンだけという内容。メイドのリーラがヒロインだったのかもしれませんが大して魅力が伝わってこなかったのが痛いですね。描写が足りないです。
 読みやすいといえば読みやすいのですが密度が足りないので、次回の「MMM(もっともっとメイド)の巻」では描写増を期待です。

 6/7(水)読了
 評価:★★☆☆☆



 まぶらほ ~ふっかつの巻・にし~ (築地俊彦/富士見ファンタジア文庫)


 これはラブコメではなくエロコメだ(笑)。
 短編(だけど本編)の続き、「にし」です。
 もともと主人公の身体目当てという設定からしてエロいのですが、今回もしっかりそれっぽいエロさがありました(笑)。夕菜、玖里子、凜、そして大穴の舞穂がそれぞれにエロくて、エロくて、なんかそればっかですね(苦笑)。
 エロいのはひとまず置いといて、中身の話。内容はいつも通りという感じで主人公の和樹に女の子が近づいて最後に夕菜がどかーんと吹き飛ばす、というパターンの連続でした。展開にもう少しアクセントを入れたほうがいい気がします。オチも定型的で飽き気味な気も。
 むしろ番外編の二作のほうがラブコメとして正統派な感じです。脇役だった同級生・千早の恋心が、描写は浅いながらも読んでいて心地よかったです。千早の恋はやっぱり実らないのでしょうか。気になります。

 追記:番外編の一つ目、千早の夢の内容はもしかして(アニメ版の話)だったのでしょうかね? こちらも少し気になります。

 6/7(水)読了
 評価:★★★☆☆



 涼宮ハルヒの陰謀 (谷川流/角川スニーカー文庫)


 ふむ、これは物語が中盤に差し掛かってきたと判断してもいいのかしら?
 話の核自体はそこまですごいことではないです。やっていることは確かに陰謀でハルヒらしい展開なのですが、今回の見所はそこではない気がします。
 今巻の出来事によって未来人、超能力者の他の派閥の存在が明らかになります。宇宙人は「消失」の時に判明しているので割愛しますが、これによって完全に「敵」として認識できる対象ができたわけですね。今まではあくまでハルヒが巻き起こした騒動を仲間内で鎮火する話でした。それが新しいキャラクターや組織の投入によって話の方向性を飛躍的に増大させたことになります。それに伴い、朝比奈さん、長門、古泉の立ち位置と役割も確実に変質していきます。今後の動き方はどうしても後手にまわるしかない状況ではありますが、「敵」という存在が顕在化しただけでも大きな進展だったといえるでしょう。
 これから「敵」はどう動くのか、またSOS団の面々の成長と葛藤は、そして何よりハルヒはこれから何をして、どうなるのか――目が離せません。

 追記:(記憶媒体を拾った時に長門にその情報をバックアップ、解析させれば時間移動も)できるようになれたのではないですかね。あくまで想像ですが。

 6/6(火)読了
 評価:★★★★☆



 涼宮ハルヒの憤慨 (谷川流/角川スニーカー文庫)


 小休止、な感じです。てか憤慨というほどハルヒ怒ってないですよね(むしろ「長門有希の憤慨」のほうが正しい気も)。
 そんな感じの第八巻。文芸部存続、ひいてはSOS団の活動スペース保持のために文芸活動をする「編集長★一直線!」はなかなか面白かったです。各々の性格がよくでている作品で興味深いといいますか、よく書き分けられているなぁ、と感心しました。キョンの小説もオチが利いていて良かったです(僕は最後まで気が付きませんでした(汗))。
 「ワンダリング・シャドウ」はなんか普通な感じ。(機能に制限はつけたけど)、やっぱり長門最強な状況が揺るがないのは少し食傷ぎみです。朝比奈さんにはまだ時間移動がありますが古泉も活躍させないと存在意義がなくなりそうです(「陰謀」で少しは活躍しましたが)。もういちど一巻のような特殊な状況を作って古泉や朝比奈さんも活躍させ、かつハルヒの暴走力も目にしたいですね。
 まあ色んなキャラクターや設定がわんさか出てきているので、今後の展開待ちというところでしょうか。伏線もたくさんありますし、あっと驚くような話を期待しておきましょう。

 6/6(火)読了
 評価:★★★★☆-


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