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 侵略!イカ娘2&3 (安部真弘/SHONEN CHAMPION COMICS)


>「この人と同じことを私にもやってよ! もっと激しく!」
>「それでことがおさまるならやってやれ、イカ娘」
>「みんなバカじゃなイカ?」

 面白いなぁ、イカ娘。
 シンディが加わったことでさらに百合妄想度が増し、早苗もいい具合に暴走しています。
 もちろん百合抜きにしても肝試しの話など純粋に面白かったです(栄子の悟郎に対するツッコミがいちいち鋭くて楽しい)。

 イカ娘のことをちゃんと侵略者として怖がる渚が登場したことでますます話の幅が広がりますね。
 もっともっといろんなパターンの話を読みたいです。


 追記:あとタコお姉さんがとても可愛かったのでぜひレギュラー化してほしいです。無理なのは分かってるけど。





 フランケン・ふらん1 (木々津克久/Champion RED Comics)


 グロい、グロいのだけど面白いです。
 一見するとオカルトホラーっぽいのだけれど中身はしっかりとしたメディカルホラー。
 なんというか、手塚治虫さんの「ブラックジャック」をことごとくバッドエンドにしたような感じの短編連作ですね。
 ただその結末のどれもに説得力があって(超医術の時点でフィクションではあるのだけど)、「ブラックジャック」で起こっていた奇跡がもしも一歩ズレていたらこういうことになっていたかもしれない、という負の可能性を形にしたようなものでした。
 また、描写がかなり凝っているので手術シーンの緻密さがすごかったです。

 エグいけれど面白い作品です。
 ふらんも可愛いですし、はやく続きが読みたいです。





 ヘレンesp1 (木々津克久/SHONEN CHAMPION COMICS)


 上の「フランケン・ふらん」の木々津さんが描くちょっと不思議ですこしあたたかい物語。
 目が見えない、耳が聞こえない、言葉を話せない少女ヘレンがさまざまな不思議にめぐり合います。

 三重苦を抱える代わりに得られた能力がけっして万能のものでないのがいいですね。
 あくまで不思議な能力は小道具に過ぎず、人や動植物の想いを軸に描かれていて心地のいい読後感が残りました。
 またひとつ続きが楽しみな作品に出会えました。
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