ラノベやアニメ、映画、TCGなど。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 半分の月がのぼる空2 waiting for the half-moon (橋本紡/電撃文庫) これまた、ぎっちりとした話になりそうですねぇ。 前回の多田コレクションをネタに話が進む第2巻。 読み終えた直後の全体的な感想としては、やっぱり上手いなぁと思いました。 何が上手いかというと人々(特に少年少女)の苦悩や懊悩、挫折に絶望、悔悟に蹉跌などなどの描写です。 多すぎず少なすぎず、適切な分量と描写に必要な範囲の枠組みを正しく守って描いたような印象です。 内容はまあ里香と裕一の関係が揺れて揺れて、なのですが、そこに新キャラの夏目も加わりもっと複雑になりそうです。 ようやく今回でお膳立てが済み、次巻から本筋に入りそうな気配ですが、裕一と里香を中心に周りのキャラを含めてどう膨らませていくのか気になります。 病院が舞台で要なのは里香の病気なので、極端なことを言えばストーリー性を盛り込むことが難しいのですよね。だからこそ描写が大切になってくるのですが、その辺りをどうカバーするのかも見所かも。 あと逆に理解できないというか、感情移入できなかった部分が二箇所。 まず、里香が殺人未遂で逮捕な件。二人が不仲になってツンツン度が増すとはいえ、まかり間違えば死んでしまうようなことを平気でする、というのが信じられませんでした。可愛いから許されるとかいう範疇を超えてると思います。 もう一つは受け手の裕一の入れ込み方が異常な件。真剣に死に掛けているのに「可愛いから」とか「命を捨てても平気なほど好きだから」とか、そういう理由でいつまでも諦めないのが信じられませんでした。 青春だからとかではなくて、たとえば僕だって好きな人が命の危機に瀕していたりしたら死ぬ気で助けると思いますが、女の子の気を引くためだけに死に掛けるなんて考えられません。 この辺は僕の感性の問題なのかもしれませんが、感情移入できなくて面白さプチマイナス。 さて、里香の病気もそうですが、個人的には司や夏目、亜希子さんといった端役の話も気になります。どうなるのかなぁ。 9/11(月)読了 評価:★★★★☆- PR |
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