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「ジキル&ハイド」

 ジュリア・ロバーツ主演のサスペンス風味の映画。
 ジキルとハイドといえばオチがあまりにも有名で、当然ながらそういう先入観をもって観てしまうのですがなかなかおもしろかったです。
 緊迫感と違和感のある博士の演技がいいですね。じつにあやしい。
 経過を魅せるタイプの映画で、オチが有名すぎる作品でもあるので最後にもうひとひねりあれば驚いたかもしれません。
 それとあの倒錯的な意味合いの終わり方はもしかしてオリジナルとは異なる解釈で描かれているのかな。
 メアリーの存在と彼らとの関わり方がそもそも新しいのかもしれませんね。



「スコットランド・カップの奇跡」

 おもしろかったー。
 スコットランドの2軍サッカーチームがリーグを奇跡的に勝ち抜いていく物語。
 とにかく速くて飽きない展開とサッカーへの熱意がすごいです。
 切るところは描写をばっさり切って、そして監督や選手だけでなくサポーターたちや国民のサッカー熱が非常によく伝わってきます。
 で、観客サイドに感情移入できると自分もその一員になったかのように試合に夢中になれます。
 熱いです。サクサク話は進むけど話の流れが熱い。
 ただそれだけでおもしろいと思えるパワーを感じるのがすごいと思います。

 またこの映画は監督と義理の息子にあたるエースストライカーの確執などもテーマにあるのですが個人的に最後の愛娘の説得の仕方が気に喰わなくてしっくりきませんでした。
 嫉妬や怒りの感情を抜きにして、チームの一員なら個人の感情よりチームのことを優先するべきなのは明白だと思うのです。
 それがたとえ誇りや矜持を踏みにじられたとしてもです。
 でもその前に性分というやつは~という発言もあるからそれはそれでいいのかなぁとも思います。
 ちょっとだけ違和感が残ります。
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