ラノベやアニメ、映画、TCGなど。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 マリア様がみてる フレーム オブ マインド (今野緒雪/コバルト文庫) 妹問題はおあずけで短編集です。たぶん28冊目。 九本の短編とそれらの隙間を埋める外枠の話が一つという構成です。 一つ目は既視感をテーマにしたちょびっとミステリー風味な話。 トリックはよくできていて多少ご都合な印象もありますが上手くまとまっています。 二つ目は隣の芝は青く見える的な話(ちょっと違うかな?)。 ちょっとした何でもない短編で小沼ちさとさんが登場。 三つ目は蔦子さんの妹分、笙子のお姉さんの話。 前黄薔薇の江利子さんが出てきて彼女らしい内容になっています。こころがあたたかくなりました。 四つ目は江利子さまが令ちゃんを妹にするときの話。 五つ目は自分の気持ちがすべて正しくはない話。 志摩子さんと蔦子さんが出てきます。終わり方がきつい話でした。 六つ目は可南子が祐巳に出会ったころの話。 こういう話をもっと読みたいですねぇ。 七つ目は古い温室に棲む妖精の話。真美さんが登場。 ですからこういう話をもっと読みたいのです。 日常のなかにあるSF(少し不思議)な話が映えるのですよね、「マリみて」の場合。 八つ目はホラー風味な話。 よくわからなかったのですが結局このドッペルは(花寺のアリス)とかだったのでしょうか。ヒントが少なくてよくわかりません。 九つ目は外枠の話のネタばらし。笙子が出てきます。 まあ妥当な落としどころであまり意外性はなく、考えてみればそういう結論にたどりつく話でした。いえ、僕は思いつきませんでしたが(恥)。 短編は個々にバラバラの内容なので面白さには大きな差がありました。 既存のキャラの話ならまだしも、まったく見たこともない新キャラがたった数十ないし数ページで何かをしても感情移入などできません。 それぞれの話は悪くないのですが上の理由もあってイマイチ楽しみ切れませんでした。 あと一つだけ気になったのだけど作品の性質上ボーイズラブボーイズラブと連呼しないでほしいです。 べつに絶対必要な単語ではありませんし、女子校で女の子だけの空間なのに何だかなぁ、と白けてしまいました。 そろそろ本編の妹問題に決着をつけてほしいものです。 PR |
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