ラノベやアニメ、映画、TCGなど。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 煌夜祭 (多崎礼/C★NOVELS Fantasia) 笑いが止まらない――――面白すぎて。 各所で話題になっていたので読んでみました。C★NOVELS作品、大賞受賞作。 これは何が面白いかというと物語の複雑さと構成の緻密な組み合わせ方、でしょうか。 感覚的に近い作品を挙げれば『12月のベロニカ』などが似ているかもしれません。 内容は煌夜祭の夜に語り部が持ち寄った物語を語る、それだけの話なのですが、これが深みがあって面白いのです。 語り部が語る物語はそれぞれが短編のような形式なのですが、一つ一つにどこかしら関連性があるような書き方なのですね。そのためあれがこうなって、これがこうなったのか?と推測するのが楽しいです。 それに読めば読むほど物語たちの繋がりが見えてくる構成もいいですね。最初は何でもない語りが部分的に局所的に、連鎖していくと言いますか、物語が紐解かれていく感覚が楽しくてグイグイと読んでしまいました。 反対に気になる点はキャラや国が多すぎて煩雑なところと(男女の性別)が分かりづらいところでしょうか。 構成上、欠かすことのできない要素ではありますがもう少し分かりやすければ良かったかと思います。 この話はこれで終わりのようですので、この作者さんの次回作が早く読みたいですね。 経験に裏打ちされた確かな実力を持つ新人作家――どこか貴子潤一郎さんと似通っていますが頑張って執筆を続けてもらいたいです(苦笑)。 11/25(土)読了 評価:★★★★★ PR |
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