ラノベやアニメ、映画、TCGなど。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 おやゆびひめ (著:ハンス・クリスチャン・アンデルセン 訳:蜂飼耳 絵:北見葉胡/偕成社) お医者さんの待ち時間で読んだ絵本。 絵が前に読んだ『カノン』とおなじ人でした。 絵本ってけっこう理不尽なところが多くて、これもそういう印象がありました。 もちろん幼児向けなので細かい部分は省略していいものなのでしょうが、これは読み手の意識が主役に向いているということを前提にしているのかな。 大人になった僕からすると穴だらけなのだけど、もし子どもに戻って読んだらまったく違う感想を抱くのかもしれません。 そういうのはちょっと興味深いですね。 PR カノン (文:かんのゆうこ 絵:北見葉胡/講談社) インフルエンザの予防接種を打ちにいき、待ち時間に読んだ絵本。 絵柄がわりと漫画的で可愛らしい本でした。 絵本としては文章がちょっと硬くて小学校低学年向けな感じかな。 夢があっていいお話です。 GOTH 夜の章&僕の章 (乙一/角川文庫) いつか読みたいと思っていたところ、弟が買ってきたので借りて読みました。 たしか漫画化もされていて、乙一さんの著作のなかではわりとオタク向け(?)な作品。 あとがきにもありますが、本格ミステリ(なんらかの驚きをおぼえるミステリーのことらしい)を目指して書かれた作品らしく、素直にストンと落ちる短編と一捻りある短編とがあって面白かったです。 素直なほうは『さみしさの周波数』で読んだ短編にもあった、どこか物寂しい雰囲気がいいですね。 捻りのあるほうは巧妙に仕掛けが施されていて、種明かしをされたときは「やられた!」と声を挙げてしまいました。 推理ものではないので展開を読むことは難しく、都合がいいと言われればそれまでなのだけど、僕にはまさに乙一さんの狙ったとおり驚きの連続でとても楽しい作品でした。 文体はかなり平易であるにもかかわらず、まったくラノベっぽくないのが不思議ですね。 他の作品も読んでみたいです。 さみしさの周波数 (乙一/角川スニーカー文庫) 作風や挿絵の画風から、スニーカーとはいえラノベ以外のカテゴリにしました。 初めての乙一さん本です。 文章はふつうなのですがラノベっぽさがまったくなくて、例を挙げるなら滝本竜彦さんの「ネガティブハッピーチェーンソーエッジ」をさらに一般向けにしたような印象でした。 短編集なのでそれぞれの寸評を。 「未来予報」はとても(いい意味で)漠然とした物語でした。 あるかもしれない、けれどないかもしれない。 そんな未来がいつまでも心のどこかに引っ掛かった主人公の話で、単純にこれだけの内容でここまで書けるのか、と驚きました。 最後で胸に詰まるものを感じました。 「手を握る泥棒の物語」はこの短編集のなかでは明るい物語でした。 壁を隔てて手をにぎりあう奇妙な関係は、「未来予報」の主人公と少女の関係に似たところがあるかもしれません。 ちょっとしたトリックも利いていて、最後は清々しい気分になりました。 「フィルムの中の少女」はホラーな雰囲気がただよう作品ですが、物語の構成がとても巧妙な短編でした。 けっしてご都合主義なわけではなく、一人称のみで語られる物語がじょじょに本当の姿を現していく流れは非常にうまいと思いました。 「失はれた物語」はただただ切ない話でした。 どうにも抗えない状態に陥った主人公がどうしようもない展開を強制されて、仕方なくそれを受け入れるような。 そういうやるせない読後感が残りました。 これは「未来予報」にも通ずるところがあると思います。 全体を通して、「未来予報」や「失はれた物語」のような作風が乙一さんの味なのかな、と思いました。 どうしようもなく、やるせない。 読み終えたあとにタイトルを読み返して、その意味がなんとなくわかったような気がしました。 AB型自分の説明書 (Jamais Jamais/文芸社) ちょっと時間があったので立ち読みしました。 おもしろかったです。 小説ではなく、またタイトルのような説明書っぽさもあまりありません。 どちらかというと作者さんの周りにいるAB型の傾向を羅列した感じ。 僕はAB型なのでまさに自分のことでしたが、だいたい八割くらいは当たっているような気がしました。 とくにぴったりくるのは「めんどくさがり」。 僕はお昼に食べるものがない場合、つくるのも買いにいくのも面倒なので抜いてしまいます。 小説のような堅苦しさはまったくないので、手軽にちょちょいと読むのに最適な本ですね。 遊び半分に読むとよさそうです。 |
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