ラノベやアニメ、映画、TCGなど。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 チョコレートゴシップ (森橋ビンゴ/角川書店) 森橋ビンゴさんのラノベではない、甘くてほろ苦い恋の短編集。ああ、やるせないなぁ。 一つ目はゲイの話。 好きな男性と仲の良い女の子との話で終わり方が「それでいいのか!」とツッコミたくなりました。 でもそれでいいのだろうなぁ、当人たちにとっては。 二つ目は女装趣味の青年が小学生の女の子になじられる話。 この話は好きですね。 僕は女装がしたいわけではないけど女の子に憧れているところがあるのでこの青年の気持ちにはけっこう共感できます。 そしてサワコとの必要とし、される関係が妙に淡白で限定的なところが特徴的です。 「変態」という言葉が何度も出てきますが、たぶんその「変態」と「一般」の境い目があやふやになった現代だからこその短編なのでしょう。 たぶん偏見の目で見られるとは思うけれど、こういう形の関係があったとしても今さら不思議でも何でもないような気がします。 終わり方も印象的です。 三つ目はよく食べる女の子二人の話。 いいところで終わります。歯痒いなぁ。 最後はレズビアンの女性との不思議な話。 なかなか面白いです。 これも奇妙な関係で、二人の距離の取り方や接し方が不思議な心地を感じさせます。 なんというか切ないです。うん、切ないという言葉がしっくりきます。 どれもが不思議な関係性を持つ話でした。 普通が普通でなくなってきている時代の趨勢とか、変容してきている意識とかそういうものが如実に表れていると思います。 今だからこそ感じられる甘くて苦い恋愛短編集でした。 PR |
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