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 いまさっき、三時から四時のあいだに見た奇妙な夢を記録しておきます。
 なにかの暗示だといやですし、すこし怖いので。


 僕は三時に消灯して暗闇のなか、女の子同士のパヤパヤを夢想しながら眠りにつきました。

 夢を見始めて最初にいた場所は塾か学校の職員室で、そこからすぐとなりに保健室がありました。
 そこに黒髪のショートで胸がやたら大きくセクシーで、眼鏡をかけていたようないなかったような先生がいて僕と目が合います。
 なにか誘われているような気がした僕はその妖艶な先生に惹かれてなんの考えもなしに保健室に入りました。
 そして背中のない回転イスに座らせられ、ちょっとえっちな展開になろうとしたところで場面が変わります。

 僕は見知らぬ古代遺跡とビアガーデンを足したような場所にいました。
 なぜかカメラを首からさげていて、さらによくわからないことにネットの掲示板に自分の状態を実況中継していました。
 目の前の段差のところに数十人の人だかりが何か記念撮影をしているような気配があったのですが真っ暗でなにも見えません。
 だけどその場を動こうにも周りは暗闇に包まれているので身動きが取れず、周囲を見回してもビアガーデンのような気配を感じるだけです。
 しばらく何もできずにおろおろしていると、いきなり明度があがり、ぼんやりと暗くはあるものの足元が見えるようになりました。
 そこでまた場面がぷっつりと変わりました。

 ここからがとても奇妙な感覚が残っているのですが、僕は自分の部屋で横になって寝ています。
 もしかしたら夢から覚めただけなのかもしれませんが、まだ夢の中なのかもしれません。
 まさに夢現(ゆめうつつ)という状態でした。

 僕は寝るときと同じような妄想をしながら目を閉じました。
 するとすぐに横になっている自分を自覚できて、なぜか自分は裸の女の子になっていました。
 それだけでなく、何かの前触れであるかのように体が痙攣し、金縛りにあったように動きません。
 すこしすると目の前にひと目でそれとわかる、色のうすい女の子の幽霊がふわりと現れ、僕におおいかぶさるように近づいてきます。
 けれど僕の体は震えているだけで動けないので恐怖を感じながら目の前の少女を見ているだけです。
 そこで視界が暗転し、また自分の部屋で横になって寝ている場面に戻ります。

 自分が夢を見ていたことはわかります。
 ですがそのときの自分はなぜかまた同じ夢を見ようと目を閉じて妄想を再開させました。

 案の定、さきほどとまったく同じ夢を見始めました。
 女の子はうすく透けるような存在で漂いながら女の子になっている僕に近づき、顔を寄せます。
 この世の気配がないというのが正確でしょう。
 その女の子の周りには目に見える暗闇が渦巻いていて、女の子自身も生気がまったく感じられませんでした。
 また同じように体中が痙攣して動けない僕は目と鼻の先にいる女の子と見つめあうところで場面が移ります。

 今度はちゃんと男でしたが場所はなぜかバス停で空が暗く曇っています。
 コートを着込んだ僕は空をじっと見つめていて、周りに人が並んでいましたが注意はすべて空に向かっていました。
 すこしして斜めに雨が降りはじめ、となりで女子高生の二人が「ふってきたー」と言いながら列を離れていきます。
 僕はバス停の屋根の下に入って雨に濡れないようにしました。
 そこで場面が変わります。

 バスのなかに一人で乗っていました。
 乗客は僕一人で、ほかに誰もいません。
 運転手はいるはずなのに気配がまったくありません。
 窓の外は暗く、バスのなかも電光が薄暗くぼんやりとしていて空気に黒い霧が混ざっているようでした。
 そこでなぜか僕は小学校のころの学級新聞のようなものを見て(思い浮かべて?)いて、そこにはジョジョとバキのワンシーンが切り貼りされていました。
 支離滅裂です。
 そこで目が覚めました。
 夢はここでおしまいです。

 目が覚めてすぐ僕はトイレに行き、毒抜きをしました。
 そこで見た赤と黒の色がやけに目に鮮やかで、僕は怖い心地を感じると同時になぜか胃のなかのものがせり上がってくる嘔吐感も覚えました。
 そうして台所に向かい渇いたのどを麦茶でうるおし、部屋に戻ってきました。
 僕は寝ぼけまなこだけどはっきりと夢の内容を覚えていました。
 なにか寂しくて陰鬱で、暗く恐ろしい感覚はいまもしっかり残っていて、何かの暗示であったりすると怖いので記録に残しておこうと夢の内容を書きはじめました。


 これですべてです。
 得体の知れない変な夢でした。
 とくに中盤の目が覚めたのか、夢の中なのかわからない自分が恐ろしいです。
 体が痙攣する感覚はこれ以上ないほどにリアルでしたし、けれどそれを二度もくり返そうとした自分が正気だったとは思えません。

 でも僕は過去にもおぞましい夢をいくつも見ているので(目の前で少女が飛び降り自殺する夢とか、この手で人をあやめる夢とか)これもただそれらの一つに過ぎないのかもしれません。
 そうあることを願うのみです。
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