ラノベやアニメ、映画、TCGなど。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 半分の月がのぼる空4 grabbing at the half-moon (橋本紡/電撃文庫) >「先に死んじゃうけどごめんね」 〝失う〟物語、第4巻。 今回は夏目が主役で彼が抱える心の闇――過去の話がメインです。 過去の話は夏目が高校生のときから今に至るまでの経緯を切々と綴っています。予想通りといえば予想通りですが良かったです。 彼が出会った女性は顔も普通、スタイルも普通で果てしなく普通なのですが、一つ一つの挙措と言葉からかけがえのない人になります。 そんな女性との夢と希望と野心と愛に包まれた日々が眩しいです。そして眩しければ眩しいほど、その色が褪せる瞬間は涙が止まらないのですね。 あくまで端役の回顧シーンに過ぎないのですが、本格的に、丁寧に描ききっているので感情移入も容易です。 こうも徹底的に描かれると夏目が可哀想で堪りません。大人なのに脆く、子供のように肩を震わせます。いえ、こういった経験に大人と子供の差はないのかもしれません。 じりじりと磨り減っていく命の描写がやるせなくて、ちょっと涙が零れてしまいました。 一方で現代の裕一と里香ですが、大して話は進みません。こちらは次巻待ちですね。 里香の症状もなんとなく把握できましたが、どうなるのでしょうね。どちらに転がってもおかしくないです。 願わくば彼らの頭上に半分の月がのぼりますように。 9/17(日)読了 評価:★★★★★- PR |
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