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 文字離れすると字面を目で追うことすらおっくうになりますね。
 早く慣れなければ。





 とある魔術の禁書目録7 (鎌池和馬/電撃文庫)


 久しぶりに読んだけど、おもしろー!
 魔術まわりのうんちくも楽しいけれど、それ以上に話の流れが好きです。
 話としては「困っている人をほっとけない」性質の上条が右手一本で戦いを挑むわけで普段通りなのですが、今回は自分の関わりのない部分(世界)について考えさせられます。
 自分に関わった人は助けたいという気持ちで動いてきた上条がぶつかった初めての壁であり、そこにはプロとアマチュアの差があります。ステイルなどとは根本から戦う理由が異なるわけですね。そこで上条が取った行動は……という流れが良かったです。
 どこまでポリシーをつらぬくか、という線引きの問題は現実にもよくあることなので感情移入もできて面白かったです。

 あと戦闘シーンの描写も良かったですし、毎度のことながら伏線をしっかりと回収しているのも○
 続きも早いうちに読みたいです。


 2/25(日)読了





 おとぎ銃士 赤ずきん (霧海正悟/KONAMI NOVELS)


 足掛け一ヶ月で読了。うーん、微妙……。
 元々はフィギュアニメとして作られたアニメ付きフィギュア、のノベルス版。フィギュアニメのDVDは見ていないので詳しくは分かりませんが。
 内容はいばらの出てこないストーリーでエルデの世界が舞台です。

 個人的にはどうもノリが同人的といいますか、「学園キノ」っぽい不真面目感があってあまり楽しめませんでした。もう少し締めるべきところをちゃんと締めてもらいたかったなぁ。
 そもそもアニメとは細かく設定が異なるので似た設定を用いた別作品として読むべきなのでしょう。アニメから連想できるノベル版を期待すると肩透かしを食らうかも。
 と、批判的に書きましたがつまらなくはないのです。
「学園キノ」ほど壊れてないので小説として成り立ってはいますし(逆に性質が悪いとも言えますが)、基本ほんわか、シリアスなバトルもあるよという感じなので楽しめる人は楽しめるのかな。

 続きはすでに買ってあるのでいずれ読むつもりです。
 とりあえず白雪の活躍が見られればOK(爆)


 2/25(日)読了
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 ゼロの使い魔10 <イーヴァルディの勇者> (ヤマグチノボル/MF文庫J)


>「命を無駄に捨てるというのか?」
 みたいな問いに対して
>「捨てるんじゃない、賭けるんだ」とか「生かすんだ」
 みたいな応対がツボであることに気が付きました。なんだかいいんですよねぇ、こういうの。

 ゼロの使い魔も10冊目(番外いれれば11冊目)。
 前巻の終わりをよく覚えていなかったので唐突に話が始まった印象がありました。
 中身ですが中盤までは退屈でした。ちょこっとしたおバカな話はあったものの今現在はシリアスな話の真っ只中なわけでして、微妙にノリきれなかったのが原因ぽいです。
 その後は戦いが良かったと思いますが微妙に迫力に欠けるかもしれません。何でしょうね。やはりルイズも才人もかなりの功績を挙げてきてしまっているので今さらこれくらいでは驚かなくなってしまったのかしら。よくない耐性です。もう少し本格的にピンチっぽい状況になってくれないかなぁ。

 あ、あとタバサなら『イーヴァルディの勇者』が(ガンダールブの話)とか予想しても良かったのに、と思ったり。たぶんイーヴァルディはあれですよね。
 その辺も伏線なのかもしれませんが、次回はもっとグイグイと進んで欲しいです。


 1/20(土)読了



 お隣の魔法使い 不思議は二人の使い魔 (篠崎砂美/GA文庫)


 本当に素敵な物語だなぁ。心が洗われるような心地です。
 のほほんメルヘンファンタジー「お隣」シリーズ第二巻。

 今回ものどかな空気全開です。春夏秋冬に分かれてそれぞれの季節柄を考慮した不思議がメアリーとツクツクさんを取り巻きます。その不思議がちょこっと不思議、な程度で非常に読みやすいのですよね。メアリーとツクツクさんもそれを受け入れて楽しもうとするので柔らかくて温かい不思議テイストが堪らないです。考えるのではなく、感じて安らぐ作品ですね。
 個人的には缶詰の話、サイクリングの話、ラジオの話、最後の話が印象的でした。

 それとツクツクさんもいいキャラですがメアリーが可愛くて仕方ないです。元気で前向きで、けれど差し出がましくない程度に謙虚で優しくて。素敵な女の子ですよねぇ(笑) やはり年頃なのにツクツクさんと色恋の方面に持って行かないのがポイントみたいですね。この先あわい関係になるかは分かりませんが、この二人なら見ていて微笑ましい話になりそうです。

 あと劇中でやたら日本の風習や風俗を取り上げるのですが、まあそれはそれでいいのかな? 特色と言えなくもないですね。
 最後の話でああいった伏線(?)もありましたので三巻以降の話に変化があるのか期待半分不安半分。基本まったりな雰囲気は変えずに変化があってほしいなぁと贅沢を言っておきましょう(笑)
 いつ出るか分かりませんが次も楽しみです。


 1/15(月)読了



 麒麟は一途に恋をする7(完結) (志村一矢/電撃文庫)


>「俺の隣におまえがいて、おまえの隣に俺がいれば、敗けることはありえない」

>「わからなかったんだ。泣き方が」

>「どうして……どうして、伝わらないんだろう……」

>それが、彼女の結末だった。

>「信念っていうのはね、貫かなくちゃならないものじゃない。なにがあっても貫きたいと思う強い気持ちのことを言うんだ」

 終わってしまったーーーっ!
 最後の最後までベタでベタベタな「麒麟は一途に恋をする」、完結しました。
 上に挙げたように、今回は心に響いた言葉、シーンが多かったです。さすが最終巻です。

 いやはや、長かったといえば長かったのですが、結局のところ「月と貴女に花束を」と同じ世界観で物語はそこから始まり、そこに終わるような印象を受けました。話の主流は「麒麟」なのですが燐や直純たち「月花」キャラが出張りすぎていましたし、逆に敵勢の大将、東雲はもっと違う動かし方をさせて欲しかったなぁ、というのが本音です。
 でもまあ、けっこう容赦ない展開で楽しめたのでこれで良かったのかもしれません。あくまでベタですが、それも良し。

 徹頭徹尾バトルで疲れました。本当に志村さんの描くキャラたちはいつも闘いにまみれていますね。次回作はまたバトルものになるのかしら? たまには単発でいいのでラブコメとか読んでみたいですね。
 「月花」「麒麟」のみんな、お疲れ様でした。


 1/11(木)読了





 マリア様がみてる クリスクロス (今野緒雪/コバルト文庫)


>「瞳子がそう思っているとしたら、私は教えてあげなくちゃいけない」
>「何を――」
>「瞳子は、祐巳さまを甘く見すぎている」

 乃梨子、恰好良すぎ&頭良すぎ(汗)
 そして祥子さまも、

>「わからないの? 今は待っているのよ、紅薔薇のつぼみがボロを出すのを」

 貫禄ありすぎ(苦笑)
 結局のところ、またまたおあずけなのですが色々とおいしい話でした。令のデレデレっぷりも面白かったけれど、やはり瞳子関連の話が素敵ですね。
 祥子と乃梨子によって瞳子の心を揺さぶり、しっかりと前へ進ませているのが読んでいて心地良いです。キャラをちゃんと成長させようとする姿勢は好感が持てますよね。
 それにしても二人とも、祐巳の性格をよく理解しています。正直者は鏡のよう、とは言いえて妙だと思いました。

 次巻あたりで決着がつくらしいですが、はてさてどうなってしまうのでしょうか。
 瞳子がんばれ!


 1/11(木)読了



 麒麟は一途に恋をする6 (志村一矢/電撃文庫)


 「麒麟」最終巻、一歩手前。
 物語は佳境に入り、分かりやすいくらいに最終決戦の前まで来ました。ジャンプ的にどんどん強くなっていく味方と敵。その力を上げていく様子も悪くはありませんが、何よりもここにきて起こるいくつかの問題がまた厄介です。何もいま起こらなくても良いだろう、というものばかりでハラハラしました。遙も可哀相ですが、自分は柊弥のほうが……(涙)。
 そして丁度いいところで(登場する直純)が格好いい! ここで見せないとそのまま終わってしまうのでくるとは思っていましたが、やはり格好いいですねぇ。

 戦いもクライマックスを向かえ、たぶんハッピーエンドになってくれるだろうと信じつつ、次回、最終巻です。


 1/1(月)読了
 評価:★★★★☆-


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