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 オープニングクレジットで「ア(ラ)ルゴンキン」「コンキスタドール」「ラングレン」とか表示されていて、され竜やゼロ魔、喰霊零を視聴済みの僕は異様にテンションあがりました(余談)。

 プロの狙撃手が組織と対立する話。
 そこそこ面白かったです。
 銃撃シーンの派手なところや質実剛健なキャラクターなど魅力的でした。
 ただあまりに都合のいい展開(描写)がちょっと気になります。
 ジェームズ・ボンドがかすり傷ひとつ負わないのよりある意味ひどいというか、あれは絶対バレます、普通に(足もとは視界の一部です)。

 それと主人公が暗殺に疑問を抱く理由がよくわかりませんでした。
 過去と現在を交互に映していく展開は引き込まれるのですが、けっきょくなんで主人公が人殺しをやめたいと思ったのかが描かれていません(あんなに腕利きになるくらい仕事をこなしているだろうに)。

 また些細なことですが地理的な移動がほとんどないのでいやにこぢんまりとした箱庭的な印象がありますね。
 悪くはないけれど過去の回想があれだけ派手なのでずいぶんと対照的です。
 一、二回の移動を含めて背景景色の変化があれば良し悪しは別としてまったく違った映画になっていたかもしれません。

 総合的に面白いには面白いけれどちょこちょこ小さいところで引っ掛かりを覚える映画でした。
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 いたたまれないというか、愛はどこまで耐えられるかといったテーマ性を感じました。
 なぜかトミー・リー・ジョーンズと混同してしまうトム・ウィルキンソン主演のなんともいえない愛と憎しみの物語。

 大それた話ではなく、日常的な事件や事故のなかで人々が愛と憎しみのあいだで揺れ動く話ですね。
 愛があれば憎しみを押し潰せるのか、愛があれば何をやっても許されるのか。
 それぞれの登場人物が密接なつながりをもっていて、愛を試されているかのような展開に胃がキリキリとします。
 冷静に考えれば愛があっても許されないことはあるだろうし、だけれども愛してるからこそすべて許してしまいたくなる気持ちもわかるのがつらい。というかいやらしい?

 こういうタイプの映画はやっぱり苦手です。
 理性と感情を秤に掛けられている感じがしますね。
 そしてどんな人間もどちらか一方のみで生きているわけではないのでこの映画は見ていると胸が苦しくなります(個人的に(おじいちゃんがダメな息子でも愛していると親子愛を見せる)シーンが特に苦手です。理屈で解決しないといけないところに理屈でない要素を持ってくるのだもの。その気持ちがわかるからこそ余計に観ていて息苦しい)。

 おもしろいにはおもしろいけど、観終わってとても複雑な気分になりました。



>「なぜ贅沢をしちゃいけないんだ?」

 衝撃的なセリフでした。
 2007年に生きる少女が17年前の1990年、バブルの時代へタイムスリップしてバブル崩壊を止めようという話。

 映画そのものもおもしろいのですが、それよりもなによりもバブル期の様相に終始驚きっぱなしでした。
 タクシーをつかまえるのに万札を握りしめたり、一人暮らしで豪勢な部屋に住んでいたり、そして誰もがそんな好景気がいつまでも続くと信じて疑っていなかったり。
 86年生まれの僕はこの時代をまったく知らないので衝撃的でした。
 こんな時代が日本にあったのか!とただただ驚くばかりです。

 映画としては設定ゆるめのタイムスリップもので、けっこう無茶なこともしています。
 でもそもそも異常な時代だからこそ荒唐無稽なシナリオが妙にマッチしておもしろいのかも。

 というかタイムスリップによる未来改変そのものはあまり重視されていないのかもしれません。
 ただ現代に生きる若者がバブル期の世の中に飛び込んでそのギャップに笑いを求めるという感じですね。
 僕はまさにその年代なのでとても楽しめました。



 タイトルはヤバそうな内容を期待させますが意外とおもしろかったです。
 超能力を使えるボビーとその仲間たちが誘拐事件に立ち向かう話。

 このグデーっとした独特の雰囲気やノリは「ゴーストバスターズ」に似ていますね。内輪でわいわい楽しそうなところもそっくり。
 一癖ある登場人物たちのコメディにくすくす笑っていたらあっという間にエンディングになってしまいました。

 原題の「セカンドサイト(第二の視覚)」から逆の意味でねらったようなタイトルに変更されていますが、ある意味やる気なさげなこのタイトルのほうがいい意味で中身に合っている気がします。
 深夜にやっていたらくだらないなーと思いつつ、ついつい最後まで見てしまうような、そんな感じの映画でした。



 マッスル・スタローンは無敵!

 遭難した登山者を助けるレスキューが輸送金強盗と雪山をクライムする話。おもしろかったです。

 銃弾に当たらないのは主人公補正として、無尽蔵の体力によるアクションがいいですね。敵と格闘するシーンだけでなく素手で絶壁を登るシーンは息を呑みます。
 頭をからっぽにして楽しめる映画でした。


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