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 ゼロの使い魔3 <始祖の祈祷書> (ヤマグチノボル/MF文庫J)


 エンジンの場面にて

>「愉快なヘビくんがご挨拶! このように! ご挨拶!」

 笑いました(笑)。
 あとサイトの自虐っぷりもそうですが、妙に変態チックな言動をさせるのが上手いです(←誉め言葉)。これはなかなか真似できないですね(苦笑)。
 内容ですが、前半はサイトの自虐っぷりに笑い、後半はサイトとルイズの活躍ぶりに燃えました。コメディー+シリアスの匙加減が上手くて描写もアホらしさと真逆の緊迫感を描き分けられていて一粒で二度おいしかったです。
 ラストの展開(というより設定)はあまりに予想通りなのですが、それでいてなお楽しませてくれたのが良かったですね。面白かったです。
 続きが楽しみになってきました(苦笑)。


 7/29(土)読了
 評価:★★★★☆-
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 カーリー サイドストーリー ~恋と宿舎とガイ・フォークスデイ~ (高殿円/ファミ通文庫 公式WEB SITE)


 ファミ通文庫公式WEB SITEで公開中のカーリー番外編です。いちおうラノベのカテゴリーで記事をアップ。
 番外編なので短いのですが、宿舎ならではのどきどきイベントがとても楽しげで読んでいてウキウキしました。こういうのって憧れというか、普通の生活をしていてはまず味わえない醍醐味ですよね。いいですねぇ。
 ただやっぱりカーリーが()である描写がなされていて残念(苦笑)。その代わりといっては何ですが新たな百合カップル誕生の予感がして今後も見逃せません。
 たしか八月に二巻が発売だったと思うのでそれに期待です。

 追記:いちおう評価はしておきます。


 7/28(金)読了
 評価:★★★☆☆+



 R.O.D ―第十一巻― (倉田英之/スーパーダッシュ文庫)


 最終巻目前、なのに全然話が進んでいません(苦笑)。やっとこさ出た本編の続きなのですが、次巻で終わりとは思えない盛り上がらなさ。というか結末はドラマCDのほうで知っているのですけれどね(汗)。それでももう少し盛り上げて欲しかったです。あまりになんだかなぁ、という感じ。とりあえず次巻待ちですが終わっても感動は薄そう……。


 7/18(火)読了
 評価:★★☆☆☆+



 しにがみのバラッド。⑦ (ハセガワケイスケ/電撃文庫)


 うーん、なんていうか、これは「ホリハ」みたいに気持ちが沈んだときに読むべき本なのでしょうか。心が元気なときは言葉がうさん臭くしか感じられないので、傷心を癒す意味で読めばいいっぽいです。
 で、七巻なのですが、イメージは前回と大差なく、そこまで良いとは思えないです。言葉のひとつひとつは綺麗なのですが、僕の精神が元気だったのとクライマックスまでの描写が弱いのとで感情移入できませんでした。
 物語としてはまさに青春ものでキャラクターも好みでした。ですがやはり詩的文章は控えめで良い気がするなぁ。技巧として用いるなら百ページに一度くらいにしないと全体が薄く軽くしか見えないので逆効果だと思うのです。まあ、そのソフトさが売りなのかもしれませんが。
 いちおう継続はしますが次回は気分が沈んだときに読みます。

 追記:モモ編は断片的すぎて面白みが……(汗)。別冊で書下ろしにしたほうが良かった気がします。


 7/13(木)読了
 評価:★★☆☆☆+





 煉獄のエスクード3 (貴子潤一郎/富士見ファンタジア文庫)


 相変わらず大人のエロスを感じさせてくれますね、貴子さんは(苦笑)。
 「エスクード」シリーズは早三冊目。貴子さんらしくないハイペースです(苦笑)。
 内容は評価しづらいです。というのも二巻同様、物語の根幹部分に関係なさそうなエピソードだからです。作者さんはあとがきで「核に触れている」とおっしゃってますが読者には伝わらないです。今巻から本筋に絡んでいくそうですので次回以降でどう物語が動くのかによりますね。
 キャラや描写などは二巻とたいして変わりません。それなりのギミックは組み込まれているのですが驚くほどでもないですし、何よりあらすじで少しネタバレがありましたし(未読の方は注意!)。
 堅実な印象は変わらないので次巻以降でどれだけ波乱を見せてくれるかに期待ですね。てか本気で頑張ってほしいです(汗)。作風が好きなので読み続けて行きたい……。次は早めに出るのでしょうかね……? 不安です……。

 追記:そういえば再登場したロクサーヌ様に敬礼!(ビシッ)

 追記2:それとイラストの感じが変わってますね、「ベロニカ」や「Astral」の頃とくらべますと。僕は前の絵のほうが良かった気がします。口絵の四ページ目とか絶対変ですし。


 7/14(金)読了
 評価:★★★☆☆+



 しにがみのバラッド。⑥ (ハセガワケイスケ/電撃文庫)


 あれ、おかしいな。全然おもしろくない……。
 「しにばら」六巻。詩的な作品(ていうか詩)なのは元々わかっていましたが、なんだろう……こう、漠然としすぎていて掴みどころがなさすぎるというか、無理に綺麗っぽい、もしくは哲学っぽい文章にしようとしているような、奇をてらっているようで微妙でした。

 「はじっこの少女。」はもろに上の特徴が出ていて意味がつかめないうちに終わり。あまりに抽象的すぎて感情移入どころか、設定や場面の把握もままならなかったです。詩的文章の配分を間違えている気がする……。

 「きみがあるく塀のうえ。」はまだマシで、内容は分かるのですが描写が弱すぎます。ソラとカノコの関係にインパクトが欠けているので心に響くものが感じられず、また最後の展開もよく分からなかったです。ソラが「ああなった」のはなぜなのですかね?(予兆はありましたが決定的な理由が見当たらないのです)
 もうちょっと二人の関係を具体的に描写したほうがいいと思います(詩だけでは感情移入できません)。あ、あとサブタイトルの意味が不明。

 「彼女の風景。」は一番まともな「小説」の体裁をしていました。ストーリーもわりと好みで展開もそこそこ、結末も下手にこびないのが好印象でした。ですがやはり拙く感じるところがちらほら。
 文体が一人称だったり三人称だったりします。わざとやっているのなら狙いが分からないです。
 導入と結末はいいとしまして、中途の見せ場であるエイトと未亜の掛け合いが盛り上がらないのが勿体無いです。表現したい二人の心情は汲み取れないこともないのですが、文章では描写しきれておらず、二人の気持ちが薄っぺらくしか伝わってこなかったです。特にエイトのセリフに迫力が足りない気がしました。表現したい気持ちは分かるだけに惜しいです。勿体無い。

 最後のモモの話はいまいちでした。ちゃんと進んでいるのかよく分からない感じで印象も薄いです。できれば番外編としてまとめた方が良かった気も。

 という感じでダメ出しばかりでした(苦笑)。もう少し胸をえぐるような描写力をつけて詩的な部分を控えめにし、その分インパクトを強めれば面白くなると思います。
 いちおう次も読みますが、面白くなっているといいなぁ……。


 7/10(月)読了
 評価:★★☆☆☆


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