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 チョコレートゴシップ (森橋ビンゴ/角川書店)


 大学の文芸関係の授業でレポートを書くために読み直しました。

 読み返してみると一週目では見えなかったことが意外に見えてくるものですね。
 あまりトリック的な要素はないので概ねの感想は変わらないのですが、ただせつないだけでなくて、性的にマイノリティに属する人々を描いているにもかかわらず、主眼はそこではないのですよね。
 たとえばゲイやマゾだったりすると「そのこと自体」に悩み、またそれを描いた作品になることが多いと思います。
 けれどこの作品はそうあることを受け入れてしまった先に起こる事態の数々を描いています。
 特殊で変態なのはしかたない、とあきらめてしまっているのが変わっています。
 よって描かれるのは性癖ではなく、その性癖の上に成り立つ関係性なのですね。
 それを踏まえた上で読み込むと前回は「夕焼けブランコ」(女装マゾの話)が一番好きだったけれども、今回は「スナヲナキミト」(レズビアンの女性との話)が一番好きになりました。
 この「スナヲナキミト」は最後の話だけあって(いままでの話ではあいまいに終わらせていた奇妙な関係をいつか終わるものとしてあえて崩しているのですよね。まるで幻影であったかのように、幻が幻ゆえに立ち消えてしまうように描かれていて一番せつなくなりました)。

 そんな感じでレポートのために読み返したわけですが、しっかり題材として取り上げたのでいい宣伝になってくれると、いいな。
 森橋さんの次の作品、いつ出るのかな……。
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 泣いた赤鬼 (浜田廣介/各出版社)


 ふと思い出してひさびさに読んでしまいました。
 あぁ、いい話だなぁ。
 たしか幼稚園くらいのころに読んで泣きかけた気がします。
 ずいぶんと悲しい話だと思ったのは憶えています。

 いまでは作者さんが亡くなられて、ネットでも公開されているようです(こちら)。





 タンゲくん (片山健/福音館書店)


 日本傑作絵本シリーズの一冊。
 「泣いた赤鬼」に触発されてなつかしい絵本を読んでみました。
 これは幼少時に父が買ってきてくれた本で、当時は絵が不気味で内容もあまり記憶に残っていません。
 いま読みかえしてみると内容はさほどおもしろいものではないですが、タンゲくんがなつく「わたし」の気持ちは子どものこころには響くものがあったのかもしれません。





 100万回生きたねこ (佐野洋子/講談社)


 捜してみたら発掘できたので読みました。
 泣きました。
 「泣いた赤鬼」もはじめて読んだときは泣きそうになりましたが、これはいつ読んでも必ず泣いてしまいます。
 社会風刺だとか、そういうのを意識せずともおもしろいですし「おはなし」として非常によくできています。

 絵本だからといって子どもしか読んではいけないことはなく、むしろ忙しくて日々に疲れた大人が読むほうが泣けるのではないでしょうか。
 100万回生きたねこが「生きる」ということを教えてくれます。



 アフターダーク (村上春樹/講談社文庫)


 授業で読まされました。
 一周目はつまらなかったのですがレポートのために再読したら意外におもしろかったです。
 あやふやだったテーマが定まり、正体の不明瞭だった描写の謎も解けます。
 たぶんこの作品のテーマは「広義における世界と世界の越境」ではないでしょうか。

 ……あとはとくに書くことないかな。
 ラノベと違って自分から何か得よう、見つけようとしなければ収穫が少ない気がするのですよね、一般文芸って。
 考えるのは好きだけれど、趣味で読むならやっぱり楽に読めるラノベのほうがいいなぁ、とあらためて思いました。



 オンナノコになりたい! (三葉/一迅社)


 レジのとなりに置いてあったのを見かけて買ってみました。
 ただ前置きしておくと僕は別に女装したいというわけでは(以下略)。

 内容はまさしく女装の指南書であくまで初心者向けの入門書といった風情。
 僕はもっと読みものみたいな想像をしていたのですがまったく違いました。
 書かれてあることは女装に際して必要なものとか、化粧の仕方とか、注意すべきこととか、基本がしっかり書かれているのでこれらをマスターすればとりあえず「着ただけ」女装以上にはなれそうですね。
 ただ僕が驚いたのは特に化粧で、これはすなわち女性が普段からしているものなわけで、化粧に疎い自分からするとこれだけのことを外出時にいちいち施さなければならないかと思うと眩暈がします。
 でも慣れればそんなにおっくうでもなくなるのかな。

 とても興味深い本でいっきに読んでしまいました。
 こういうのを読んでいると実践してみたくなりますね(苦笑)。
 コスプレはしてみたいと思いますが、一度くらいなら女装もしてみたい、かな?



 チョコレートゴシップ (森橋ビンゴ/角川書店)


 森橋ビンゴさんのラノベではない、甘くてほろ苦い恋の短編集。ああ、やるせないなぁ。


 一つ目はゲイの話。
 好きな男性と仲の良い女の子との話で終わり方が「それでいいのか!」とツッコミたくなりました。
 でもそれでいいのだろうなぁ、当人たちにとっては。

 二つ目は女装趣味の青年が小学生の女の子になじられる話。
 この話は好きですね。
 僕は女装がしたいわけではないけど女の子に憧れているところがあるのでこの青年の気持ちにはけっこう共感できます。
 そしてサワコとの必要とし、される関係が妙に淡白で限定的なところが特徴的です。
 「変態」という言葉が何度も出てきますが、たぶんその「変態」と「一般」の境い目があやふやになった現代だからこその短編なのでしょう。
 たぶん偏見の目で見られるとは思うけれど、こういう形の関係があったとしても今さら不思議でも何でもないような気がします。
 終わり方も印象的です。

 三つ目はよく食べる女の子二人の話。
 いいところで終わります。歯痒いなぁ。

 最後はレズビアンの女性との不思議な話。
 なかなか面白いです。
 これも奇妙な関係で、二人の距離の取り方や接し方が不思議な心地を感じさせます。
 なんというか切ないです。うん、切ないという言葉がしっくりきます。


 どれもが不思議な関係性を持つ話でした。
 普通が普通でなくなってきている時代の趨勢とか、変容してきている意識とかそういうものが如実に表れていると思います。
 今だからこそ感じられる甘くて苦い恋愛短編集でした。


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