自転車の限界と男の危機

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　学校からの帰り道、自転車の立ちこぎを試みました。
　僕は約70kgほどの体重です。
　全体重かけてペダルを踏み込みました。
　そこで事件は起きました。
　キャシン、と金属が何かから外れる音が響き、実際にチェーンが外れました。
　足が空を掻き、腰からいっきに真下へ落下。
　運悪くサンダルだったので爪先と甲の皮が剥け、また自転車の主軸たるパイプ部分におもいきり股を打ち付けました。
　瞬間的に股が痛み、爪先と甲の皮がすりむけていることに気がつきましたので足先のほうは大したケガではありません。
　問題は股、というより股間のほうです。
　すぐに道端へ移動し確かめましたが幸い出血はしていません。ですがじわじわ、とあとから痛み始めました。
　それからなんとか自宅近所の自転車屋さんまで歩き、お座なりの修理をしてもらってから帰宅しました。

　もしもこのさき、男として何かしらの異常があったらおそらく今日のことが原因だと思います。
　ああ、地味に死ぬかと思った……。