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 シフト ――世界はクリアを待っている―― (うえお久光/メディアワークス)


 文庫版も刊行され、いまさらながら積んでいたハードカバー版を読みました(もちろん文庫版も買ってあります)。
 まずファンとしてさすがうえおさん、と言いたくなるくらいしっかり面白かったです。
 世界、勇者、姫君、魔王。
 ファンタジーにおいてはベタもいいところな設定を用いて微妙にオンラインRPGっぽさのある話に仕上がっていました。
 でもたぶん、あとがきにもあるようにうえおさんの楽しんでいたRPG(ファンタジー)というのは今で言うネトゲとは少しちがくて、あくまでうえおさんが子どものときに楽しんだわいわいがやがやしたファンタジーを土台に突きつめていった形がこのシフトなのかなぁ、とか思いました。
 そこがネトゲっぽいけどネトゲじゃなくて、臨場感のある二つめの現実として捉えられている所以なのかもしれません。

 それとラケルこと裕樹はやっぱり悪役(ヒール)なのですね。
 『ミカタ』の堂島コウも悪役であり、『ジャストボイルド』のジュードも悪役とされていました。
 でもうえおさんの描く主人公はみな影があって責められるべきところがあり、弱さもあって、けれど認めざるを得ない正しさも兼ね備えているような。
 そんな共通点があるように思いました。

 内容のほうはすでに買ってある二巻の帯を見るかぎり「いずれ倒される運命にある魔王の物語」らしいのですが、一巻を読み終えた時点では先がどうなるのか予断を許しません。
 おそらく勇者、姫君、魔王の三人が運命に翻弄されるであろうことは理解できても、どのような形で決着がつくのかわからないままで。
 今巻のシェヘラザを見てもバッドエンド的なものはないと信じたいのですが(うえおさんご本人が、そもそもバッドエンドをめざそうとする人ではない気がします)。
 なるたけ明るく、周りがどんなに異論を唱えようと「これでいいのさ」と笑い飛ばしてしまうような終わり方になってくれるとうれしいです。
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