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 夜魔 (甲田学人/メディアワークス)


 怖い怖い怖い怖い…………。
 『Missing』『断章のグリム』の甲田さん、ハードカバーで短編集。

 これは怖いです。
 電撃だとラノベ色が必要だったのかもしれませんが、これは純然たる『奇譚』です。
 民俗学的な伝承歌や都市伝説といった奇々怪々な物語が隅々まで描かれています。


「罪科釣人奇譚」
 これは純粋な「怖さ」よりも「異常さ」が目立つ一篇ですね。
 常軌を逸した感覚で綴られる情景はまさに異質。

「繕異奇譚」
 個人的にこれが一番怖かったです。
 鏡が、ぬいぐるみが、といった具合に身近なものが異界の気配に染まります。
 普通すぎて気づきにくいのですが、気がついてしまったときの恐怖は壮絶。
 肌が粟立ちました。

「魂蟲奇譚」
 もっとも「おぞましい」短編です。
 生理的な嫌悪感をこうも描写してくる甲田さんに土下座。勘弁してください(涙)。

「薄刃奇譚」
 見るからに痛そう。「痛々しい」短編。
 物語の核が陰湿ながら、それを元に陰鬱、陰惨な方向へブラッシュアップ。
 そして鋭利な刃物がツプッと…………うーん。

「魄線奇譚」
 これが一番まとも、と言うのは変ですが一般的な「怪談」に感じました。
 忍び寄る怪奇をストレートに描いた展開で身の毛がよだちます。
 こういう実体験は全力でゴメン被る。

「現魔女奇譚」
 〝魔女〟こと十叶詠子と〝魔人〟神野陰之の出会いの話。
 これは『Missing』読者へのおまけみたいな感じです。
 ここから『Missing』の物語は始まったのですね。


 全短編に詠子先輩が出演していて、それが偶然ではなく必然なのですね。
 まだ傍観者でしかない詠子先輩の「始まりの物語」とも見れますが、純粋な怪奇譚と捉えて問題ありません。
 『Missing』読者の人もそうでない人も安心して恐怖できる(?)幻想奇譚。甲田さんのエッセンスが覗けます。
 面白かったです。


 10/9(月)読了
 評価:★★★★☆+
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