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 蟲と眼球とテディベア (日日日/MF文庫J)


 あー、さっぱり肌に合わないorz
 面白さが分かりません。

 日日日さんデビュー作ラッシュもいよいよ最終巻。
 これは何といいますか、ちょっと面白そうな設定を考えついて練りこまないうちに見切り発車で書き続けたら形になりました、みたいな印象。
 とにかく主人公とヒロインが置いてきぼりでまったく活躍していないですし、設定も「それだけ?」と言っていいほど薄いです。
 実際に物語を牽引し、初めから最後まで動いていたのはグリコだけで、何と言うのでしょうね……。強いて言えば、構造的欠陥があるということでしょうか。キャラ配置、物語基盤、行動原理、描写角度、いろいろと偏向していて不安定で面白くなかったです。
 唯一グリコのキャラが立っていたのが救いでした。

 いちおう続きは買ってあるので読んでみますが、ちゃんと面白くなっているか心配。
 それと日日日さんは勢いはあって良い方向にまとまると凄まじい威力を発揮するけれど、まとまりきらないと「尖り」はあるものの物語が破綻してしまうところが弱点なのかな、と思いました。
 ちょっと偉そうなことを言っておしまい。


 11/6(月)読了
 評価:★★☆☆☆





 煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国には行けない (貴子潤一郎/富士見ファンタジア文庫)


 面白かった!

 やっぱりこれが貴子さんの持ち味なのですね。感動しました。
 エスクード初短編集。

「スケアリー・モンスターズ」
 実はDMで読んだことがあるのですが再読。
 至って普通で特に言うことはない感じ。

「美女と野獣」
 こちらも再読。ちょっとしたトリック(?)のあるモンスター退治。
 面白いのですが短くてあっさり気味。もう少し濃いのが欲しかったかも。

「だけど綺麗なものは天国には行けない」
 これは懐かしい感覚でした。(『12月のベロニカ』)っぽいトリックが利いてます。
 こういうのが貴子さんは得意なのかな? もう少し長めに書いて欲しかったけど切なくて良かったです。

「お師匠様はご機嫌斜め #1 鏡の国のクラウディア一門」
 異世界ということで3巻のときのような印象を受けました。
 普段は読めないクラウディア一門の話はコメディタッチで楽しいですね。
 本編では限りなくシリアスですし、この3人が一堂に会するのは珍しいですよね。

「本日快晴」
 こ・れ・が・最高でした! 読後感が爽やかでほんのり苦く、後味が素敵すぎます。
 この短編だけは雰囲気が異色で『眠り姫』の「探偵真木シリーズ」にそっくりですね。ハードボイルドです。
 「エスクード」の設定は出てくるものの、基本は「真木」のような渋みのある描写と展開。くたびれた日常の描写に現実味があって痺れます。
 内容は明るくも暗くもなく、無情にも過ぎていく時間とか、すれ違う人と人とか、そういった人間の群像劇が一番の見所だと思います。
 ファンのひいき目も多分にあると思いますが、僕にとっては最高に面白かったです。
 「エスクード」もいいですけど「真木」のようなハードボイルドな作品も出版してくれないかしら。たぶんそちらのほうが向いている気がします。
 ともあれ、貴子さんの次回作を首を長くして待つことにします。
 あぁ、面白かった。


 11/6(月)読了
 評価:★★★★★-
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