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 されど罪人は竜と踊る Assault (浅井ラボ/角川スニーカー文庫)


 あーあーあー……。こんなにも輝かしい日々があったのですね。
 ガユスがジオルグ事務所に所属していた頃の過去編、長編のような短編集。

「Muzzle Flash」
 序章。ここからすべてが始まったわけですね。
 あくまでガユスとジオルグ事務所の面々との出会い。

「Assault」
 事務所に入りたてのガユスがギギナとの軋轢に腹を立てながらも仕事をこなし仲間に溶け込んでいく話。
 依頼は普通なのにガユスの意地やプライドのせいで上手く連携を取れないもどかしさが伝わってきます。
 まだまだ慣れないメンツにガユスの心情も刺々しくて新鮮です。

「Tangle sightⅠ」
 わりと馴染んできた頃の笑い話。ただ僕の笑いのツボには入らず、微妙に空転気味。
 それでも事務所の空気が確実に一体感を伴ってきたことが分かります。

「RIFLING TWIST」
 なかなかに重たい話。この辺りからクエロ変貌への布石が敷かれているのでしょうか。

「Tangle sightⅡ」
 おバカな笑い話その2。いやこれは大笑いしました。授業中に噴き出して困った困った(苦笑)。
「禁断の数字」のような意地の悪い話ではないのですが、このガユスの必死さや超えてはならない一線を越えた描写は腹が捩れます。
 この馬鹿馬鹿しさがいいですよね。

「Alive the Revolvers」
 真面目にシリアスな依頼の話。普段の「され竜」らしい重厚さと読みにくさでバトルも熱い。
 それとジオルグやパンハイマの危なさに背筋がゾクゾク。

「no time to reload」
 所員の一員として仲間になったガユスと面々の一時。
 この高揚感と確かな絆が、いつか、しかし確実に砕け散ることを暗に示す文章が憎くて仕方ないですね。

 全体を通して徐々に溶け込んでいくガユスの描写が上手いです。咒式士としての先輩たちであり、かけがえのない仲間である所員との本物の幸せを噛み締めるガユスが眩しくて、これからの話が恐ろしくて堪らないですね。
 こんなにも素直に真っ直ぐと日々を生きているガユス。本編では見れない姿ですね。
 とにかく、アレを読みたくて仕様がない終わり方なので是非とも過去編の続きを希望です。読みたくて仕方ないです。

 追記:そういえば背表紙の著作番号が「50」になっていますね。これは「50冊まで書き続けるぞー!」という浅井さんの意志だったりして(苦笑)


 11/22(水)読了
 評価:★★★★☆+
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