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 されど罪人は竜と踊る7 まどろむように君と (浅井ラボ/角川スニーカー文庫)


 いつも通りの『され竜』7巻。短編集です。

「黄金と泥の辺」
 救われないのはいつも通りなのですが、いま一歩鬱が弱いような気がします。
 というのも今回のゲストキャラは最初から行く末が分かっているのでイマイチ感情移入できませんでした。
 侍の戦闘描写はそこそこ格好よかったです。

「しあわせの後ろ姿」
 現実にありそうで嫌な夫婦の話。というかこんな感じの離婚話は多そうです。
 どちらの主張も間違ってはいないものの、すれ違っているというか、すなわち性格が合わないということなのかなぁ。
 個人的には夫のほうに同情。正しすぎるのも良くないということでしょうかね。

「三本脚の椅子」
 出ました、ヒルルカ(笑)。
 芸術と才能に関する良くある話。つまり機械では不可能な心の表現が人間の強みということですね。
 そして意味もなくアレな展開。普通に終わらせる話があってもいいのに、と思ってみたり。

「優しく哀しいくちびる」
 「禁断の数字」2発目狙いの短編。うーん、微妙な感じ。少なくとも爆笑はしませんでした。
 ゲームがゲームですので底意地の悪さが存分に発揮されていなかった感じ。勿体無いです。

「翼の在り処」
 翼将たちの話。格好いいですねぇ。あまりに圧倒的すぎる強さに唸るしかないです。
 もうなんだかFFの召喚獣ムービーを読んでいる感じでした(苦笑)。

 全体的に鬱度は少な目、もしくは僕が慣れてしまっているかのどちらかです。
 そろそろ鬱だけではなく新しさが欲しいです。ジブやクロエのことも絡めて新たな展開を見たいですね。


 10/17(火)読了
 評価:★★★☆☆+
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 カーリー ~二十一発の祝砲とプリンセスの休日~ (高殿円/ファミ通文庫)


 とりあえず一言いわせてください。

 カーリーはどうでもいいので、ヴェロニカとシャーロットの甘々ライフを書き下ろしてください(黙れ)。

 授業中にニヤニヤ笑いを堪えるのが本当に大変でした(完全に不審者)。
 インドとイギリスを舞台にした初恋&歴史もの第2巻。

 えー、今回はカーリーが脇役でシャーロットとパティが主役なのですね。
 それで、その一連の出来事の中でヴェロニカが――赤髪縦ロールのお嬢様が超王道的なツンの裏側を見せてくれるのです。お嬢様好きな僕は一撃でノックアウト。カーリーの存在が邪魔で仕方ありません(オイ)。

 内容ですが、パティの大恋愛劇の一部始終です。
 ただし彼女の身分のせいで普通の恋愛には終わらず、裏で政治的な事情が絡んでいるので結構シリアス。奥の深い(深すぎてご都合にも見えますが(汗))展開の積み重ねが迫真の描写で書かれているのでページをめくる手が止まりませんでした。
 パティの王女としての行動にも感心させられましたが物語はもっと大きく、深く世界中に張り巡らされている様子。大人の世界に子供が巻き込まれているのですね。こんなに大風呂敷な展開にシャーロットがどう関わっていくのかが非常に興味深いです。

 これにて幼年期は終了で、次回はシャーロットの大学生編だそうで。楽しみではあるのですが、ヴェロニカが登場するのかどうかが心配です(まだ言うか)。
 個人的に今回の主役はヴェロニカなのでぜひ再登場してもらいたいです。

 追記:赤髪縦ロールのお嬢様といえば「麒麟は一途」にもいましたね。なんとなく幸せ(笑)。


 10/12(木)読了
 評価:★★★★☆+



 しにがみのバラッド。8 (ハセガワケイスケ/電撃文庫)



 165pのクロエの挿絵が可愛かったです。
 それ以外はかなり微妙だった8巻。


「ストロベリぃノート。」
 設定は悪くなくて、主人公が恋に気づいていく展開は面白いです。
 ただ明らかにリココの存在と言動が変なのですよね。出会い方がまず変で、そこからいきなり真剣話されてもリアリティがなさすぎて白々しかったです。
 その彼女を何の疑いもなく受け入れてしまう主人公にも違和感。普通じゃないです。

「ちいさないのり。」
 短すぎて何とも。ふーん、で終わってしまう話でした。

「てのひら銀河。<前篇><後篇>」
 話自体はまともでわりと良かったかも。
 ただこの作者さんの書き方なのでどうしようもないのですが、やっぱり描写が断然たりなさすぎです。
 平凡で何も起きない日常のまま終わらせるならともかく、こういった設定を絡ませるなら相応の描写が必要だと思います。
 具体的にはクロエの他人に対する態度をもっと強固にしたり、マコトとトイロの二人をクロエと離して描写しないとクロエの訳ありな身上を感じ取れないです。

「花の旋律。」
 モモの話。もうよく分かりません。話が進んでいるのかどうかすら分かりません。
 ちゃんと時系列を整えてストーリーを作ってください。これはただの端書き。


 今までもそうだったのですが、この作品はほとんど詩です。
 そして何よりも、意味深で感情的に訴える単語を使いすぎるので肝心なシーンで盛り上がらず平坦になってしまい、総じてぼやけた、中身の不明瞭な作品になってしまうのですね。
 その辺が何と言うのでしょう。知ったかぶっているような、そんな印象(ファンの方ごめんなさい)。
 嫌いではないのでもっとメリハリをつけて欲しいなぁ。うーん。


 10/11(水)読了
 評価:★★☆☆☆-



 されど罪人は竜と踊る6 追憶の欠片 (浅井ラボ/角川スニーカー文庫)


 果てしなく救われない漢たちの物語。第6巻は短編集。
 この作品はなぜこうも後ろ向きに驀進するのでしょうね(苦笑)。主人公も主人公を取り巻く環境も、何もかもが負の方向へ進もうとしています。
 あぁ、救われない。


「朱の誓約」
 端から救いは期待していませんが、これもまた後ろ向きですなぁ。
 人としての性といいますか、どうしても譲れないものが誰しも感情的に持っていて、それは打算や理論で裁断できるものではないのですね。
 人の愚直さとか愚かさが滲んできます。

「覇者に捧ぐ禍唄」
 これまた悲惨な話ですね。
 強者と弱者の在り様を徹底して醜くさらけ出した内容です。
 正義と道徳を振りかざせるのは強者ゆえの余裕からとの論理、たぶんこれは間違っていないのでしょう。弱者にはそもそも選択肢すらないのですから。
 でもガユスが不憫というか、役回り的にどうしても不幸になるキャラですね。可哀相です。

「演算されし想い」
 意思や心の定義について考える話。
 要は限りなく人間に近づいたアンドロイド(ほぼ完全に人間)は心を持つのか、という内容です。
 これはどうなのでしょう。人間の神経系の伝達構造もすべては電気信号の繋がりによって成り立っていると言いますし、心も同様に微細な電流の流れの一部なのかもしれません。そうすると人間とアンドロイドの差異なんてなくなるような気もしますが、うーん……難しい問題です。

「打ち捨てられた御手」
 ちょっと論理が飛躍しているような気がします。まあ1巻みたいな感覚で、この作品の登場人物はみんなおかしいくらいに頭いいのでアリなのかな。
 とかく絶望を覚えるキャラが本当に多いですね、この作品は。

「青嵐」

 魔法少女ジャベイガっ!

 お腹痛い(爆笑)。
 アホすぎてイカれすぎてもうダメ。
 思えば「禁断の数字」以来なのですね、このジャベイラは。激しく笑いました。
 でもって、おバカ以外にちゃんと熱いところは熱いラルゴンキン事務所の面々。格好いいですねー。
 アクション分を補填できました。


 全体的に救われない率が激高な作品ですが、たまに壊れた箇所があるので肌に合うと笑い死ぬこと必至。ここまでアクの強い作品もなかなかないですね。
 それと思考ゲームというか、言葉遊び的な舌戦がよく繰り広げられますが個人的にけっこう好きです。ハッタリっぽいネタなどもあって見ていて面白いですね。
 特にガユスとギギナの悪口雑言はよく尽きないな、と感心します。
 そろそろ長編も読みたいですね。たぶん鬱展開になるのでしょうけれど(苦笑)。

 追記:そういえばやっとパンハイマの描写がありましたね。イメージとしては「ギルティギア」の梅喧みたいな感じ。早く活躍してもらいたいです。


 10/10(火)読了
 評価:★★★★☆-





 Holy☆Hearts!4 勇気をくれる、なかまです。 (神代明/スーパーダッシュ文庫)


 だからホリハでシリアスやっちゃダメですって(汗)。
 のんびりまったりコメディ第4巻。

 メリハリをつけるためにシリアス展開を盛り込んだのかもしれませんが、この方向性は間違っている気がします。ミュータントは設定上しかたないとしても、あまりスプラッタな内容を絡ませないで欲しいです。
 今作はせっかくのほんわかコメディなのですから、シリアスムードを出すだけなら、例えば試験に落ちそうになってシスターになれなくなりそうとか、そういった危機で充分だと思うのですよ。
 作風に合っていないだけでなく、そもそも作者さんの文体はシリアス系に向いていないと思うのですね。
 それでも後半はゆったりとした雰囲気が多少は出ていましたが、基本は素直にまったりコメディをやって欲しいです。


 10/10(火)読了
 評価:★★☆☆☆+



 夜魔 (甲田学人/メディアワークス)


 怖い怖い怖い怖い…………。
 『Missing』『断章のグリム』の甲田さん、ハードカバーで短編集。

 これは怖いです。
 電撃だとラノベ色が必要だったのかもしれませんが、これは純然たる『奇譚』です。
 民俗学的な伝承歌や都市伝説といった奇々怪々な物語が隅々まで描かれています。


「罪科釣人奇譚」
 これは純粋な「怖さ」よりも「異常さ」が目立つ一篇ですね。
 常軌を逸した感覚で綴られる情景はまさに異質。

「繕異奇譚」
 個人的にこれが一番怖かったです。
 鏡が、ぬいぐるみが、といった具合に身近なものが異界の気配に染まります。
 普通すぎて気づきにくいのですが、気がついてしまったときの恐怖は壮絶。
 肌が粟立ちました。

「魂蟲奇譚」
 もっとも「おぞましい」短編です。
 生理的な嫌悪感をこうも描写してくる甲田さんに土下座。勘弁してください(涙)。

「薄刃奇譚」
 見るからに痛そう。「痛々しい」短編。
 物語の核が陰湿ながら、それを元に陰鬱、陰惨な方向へブラッシュアップ。
 そして鋭利な刃物がツプッと…………うーん。

「魄線奇譚」
 これが一番まとも、と言うのは変ですが一般的な「怪談」に感じました。
 忍び寄る怪奇をストレートに描いた展開で身の毛がよだちます。
 こういう実体験は全力でゴメン被る。

「現魔女奇譚」
 〝魔女〟こと十叶詠子と〝魔人〟神野陰之の出会いの話。
 これは『Missing』読者へのおまけみたいな感じです。
 ここから『Missing』の物語は始まったのですね。


 全短編に詠子先輩が出演していて、それが偶然ではなく必然なのですね。
 まだ傍観者でしかない詠子先輩の「始まりの物語」とも見れますが、純粋な怪奇譚と捉えて問題ありません。
 『Missing』読者の人もそうでない人も安心して恐怖できる(?)幻想奇譚。甲田さんのエッセンスが覗けます。
 面白かったです。


 10/9(月)読了
 評価:★★★★☆+


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