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 天国に涙はいらない11 メイドの途の一里塚 (佐藤ケイ/電撃文庫)


>「巫女装束を着ていない巫女少女のどこが普通だと言うのだ、お前は! 明らかに異常事態ではないか!」

 おバカだなぁ(笑)。
 久しぶりの天涙11巻。今回はメイドの回。

 うーん、面白いといえば面白いのですが、あまり動きがなくて退屈な感じがしました。
 お蘭にまつわる屋敷の話などはそれなりに楽しめたのですが、物語の展開がそれに終始するので「誰々が何々をして、こうなった!」みたいな動きが少なかったと思います。舞台はお屋敷で登場人物はメイドとその周辺の人のみ。ちょっとマンネリな印象もあったような。
 それでもクライマックスではお蘭の結末にちゃんとケリがつきましたし、いつも通りの和やかなお話だったので悪くはなかったのかな。

 次回(が出るかどうか不明ですが)はどんな属性で来るのでしょうか。そこはかとなく期待しつつ、それまでは三十三間堂を読んで待つことにします。


 11/13(月)読了
 評価:★★★☆☆
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 しにがみのバラッド。9 (ハセガワケイスケ/電撃文庫)


 あー、さっぱり面白くないorz
 もう楽しめる時期を過ぎてしまったみたい。
 「しにバラ」9巻。

「ニノ。」
 ネット中毒になる青年の話。
 それ以上でもそれ以下でもなく、本当にただそれだけの話です。
 描写が甘いので中毒性が伝わりづらいですね。本当の中毒ってもっと怖いものです。

「午後の猫。」
 これはわりと良かったかも。
 あっさりした短編でただそれだけなのですが、個人的にこういうタイプの(擬人化)ものは大好きです。

「金魚の泪。」
 うーん、描写が薄くて気持ちが伝わってこないです。
 描こうとしている少女の心情は分かるのですが何かが足りない気がする。

「ひかれる星の顛末。」
 モモの話。
 なんだかよく分からないけど話が進んでる……。もういいです。

 というわけで一部を除いてさっぱり楽しめず。
 1、2巻のころは面白かったのですが、僕が成長したから楽しめなくなったのかしら。理由はともかく、ここらで切ります。


 11/8(水)読了
 評価:★★☆☆☆-



 よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやかた (桜坂洋/スーパーダッシュ文庫)


 ほむ、魔女のライブラリー編終了の巻。
 内容は前回から引き続いて美鎖や弓子が波乱の出来事に巻き込まれ――という感じです。

 全体的に見て僕の感受性のせいなのか、いまいち盛り上がりに欠けた印象があります。
 ストーリーの筋道から設定の隠し味など要素は非常に興味深いのですがどうにも展開がぶつ切りな印象を持ってしまいます。これは1巻の頃からずっと変わらないですね。クライマックスで盛り上がりきれずに通り過ぎてしまう感覚。もったいないです。

 ただ設定やら物語の展開は非常に妥当というか、順当なところに収まりましたね。変な方向に捩れず良い読後感でした。
 あと、ちょっと気になるのはあまりに綺麗な終わり方をしたこと。
 これ以上続ける必要がないというか、上手い具合にまとめたのでネタがなさそうというか。出ればもちろん読みますけどね。その辺がどうなるのか気になります。


 11/7(火)読了
 評価:★★★★☆



 蟲と眼球とテディベア (日日日/MF文庫J)


 あー、さっぱり肌に合わないorz
 面白さが分かりません。

 日日日さんデビュー作ラッシュもいよいよ最終巻。
 これは何といいますか、ちょっと面白そうな設定を考えついて練りこまないうちに見切り発車で書き続けたら形になりました、みたいな印象。
 とにかく主人公とヒロインが置いてきぼりでまったく活躍していないですし、設定も「それだけ?」と言っていいほど薄いです。
 実際に物語を牽引し、初めから最後まで動いていたのはグリコだけで、何と言うのでしょうね……。強いて言えば、構造的欠陥があるということでしょうか。キャラ配置、物語基盤、行動原理、描写角度、いろいろと偏向していて不安定で面白くなかったです。
 唯一グリコのキャラが立っていたのが救いでした。

 いちおう続きは買ってあるので読んでみますが、ちゃんと面白くなっているか心配。
 それと日日日さんは勢いはあって良い方向にまとまると凄まじい威力を発揮するけれど、まとまりきらないと「尖り」はあるものの物語が破綻してしまうところが弱点なのかな、と思いました。
 ちょっと偉そうなことを言っておしまい。


 11/6(月)読了
 評価:★★☆☆☆





 煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国には行けない (貴子潤一郎/富士見ファンタジア文庫)


 面白かった!

 やっぱりこれが貴子さんの持ち味なのですね。感動しました。
 エスクード初短編集。

「スケアリー・モンスターズ」
 実はDMで読んだことがあるのですが再読。
 至って普通で特に言うことはない感じ。

「美女と野獣」
 こちらも再読。ちょっとしたトリック(?)のあるモンスター退治。
 面白いのですが短くてあっさり気味。もう少し濃いのが欲しかったかも。

「だけど綺麗なものは天国には行けない」
 これは懐かしい感覚でした。(『12月のベロニカ』)っぽいトリックが利いてます。
 こういうのが貴子さんは得意なのかな? もう少し長めに書いて欲しかったけど切なくて良かったです。

「お師匠様はご機嫌斜め #1 鏡の国のクラウディア一門」
 異世界ということで3巻のときのような印象を受けました。
 普段は読めないクラウディア一門の話はコメディタッチで楽しいですね。
 本編では限りなくシリアスですし、この3人が一堂に会するのは珍しいですよね。

「本日快晴」
 こ・れ・が・最高でした! 読後感が爽やかでほんのり苦く、後味が素敵すぎます。
 この短編だけは雰囲気が異色で『眠り姫』の「探偵真木シリーズ」にそっくりですね。ハードボイルドです。
 「エスクード」の設定は出てくるものの、基本は「真木」のような渋みのある描写と展開。くたびれた日常の描写に現実味があって痺れます。
 内容は明るくも暗くもなく、無情にも過ぎていく時間とか、すれ違う人と人とか、そういった人間の群像劇が一番の見所だと思います。
 ファンのひいき目も多分にあると思いますが、僕にとっては最高に面白かったです。
 「エスクード」もいいですけど「真木」のようなハードボイルドな作品も出版してくれないかしら。たぶんそちらのほうが向いている気がします。
 ともあれ、貴子さんの次回作を首を長くして待つことにします。
 あぁ、面白かった。


 11/6(月)読了
 評価:★★★★★-



 アンダカの怪造学1 ネームレス・フェニックス (日日日/角川スニーカー文庫)


 うーん、ヒロインの足の太さが気になるのだけど、着目すべきはそこではなくて。
 日日日さんの弱点というか、傾向が大体分かってきた気がします。
 文章は成熟していて、場面場面の描写は文句ないのですが、全体の流れを途切れなく繋げていく、言わば構成が弱いと思うのです。
 「狂乱家族日記」のときにも感じましたがぶつ切りな印象があるのですよね。いきなり始まっていきなり進展していきなりクライマックスでお仕舞い。勢いはあるのですが物語として未完成に感じます。よく荒削りだ、と評されるのはこの辺りのことなのでしょうか。
 それと学園ものでありながら学校描写がほぼ皆無なのも世界観がぼやけてマイナス印象。もうちょっと日常の体裁を整えてから非日常的な現象に立ち向かって欲しかったです。

 とはいえ、「家族日記」よりは流れにまとまりがあってちゃんと楽しめました。ラノベ的、という言葉がしっくり来ます。
 最後がやや呆気ない気もしますが読後感はそれなりに。続きはどうなるのかな。ちょっと気になります。


 11/1(水)読了
 評価:★★★☆☆+





 私の優しくない先輩 (日日日/碧天舎)


 なんですか、この清々しさは。日日日さんは絶対に一般文芸向きだと確信いたしました。

 一般小説とはいえ読みやすさや内容はラノベっぽいので一応ラノベに分類。
 140ページという短さの中に必要な描写と出来事を凝縮して、耶麻子を精一杯に輝かせました。あぁ、面白いなぁ。
 思春期の恋とか悩みとか、醜さとか憧れとか。そんな気持ちを限られた紙幅と限られた時間で一つ一つ噛み合わせて紡がれた物語は無駄がなく、必要充分にして秀逸です。少なくとも僕にはクリーンヒット。
 こういう風に端々を端折って要所だけをグイグイと書き込んだ小説を非常に上手い形で仕上げますね。素敵。

 ラノベを狙って書かれた小説もいいのですが一般文芸の作品のほうが僕には合っているみたいなのでそちらを多めに出版希望。楽しみにして待っています。


 11/1(水)読了
 評価:★★★★☆+


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