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 断章のグリムⅢ 人魚姫・上 (甲田学人/電撃文庫)


 痛い痛い痛い痛い…………。
 小さじ一杯のグロが利きすぎなメルヘン小説、第三巻にして上巻。下巻への布石は充分です。

 今回は人魚姫が元となる話で各地方の各童話による解釈の違いが面白いですね。
 民俗学の一部だと思いますがこういった講釈はすごく楽しいです。ひとつの言葉にいくつもの意味が含まれていて、それがまた連鎖して別の事象へと繋がっていく、みたいな。

 それとホラー、というよりもはやグロといったほうが適切な『メルヘン』描写も健在です。
 もう見ていて痛いのなんのって、目を背けたくなるようなグロテスク。
 でもちゃんと恐怖がひしひしと伝わってくるからさすがだと思います。

 背筋に悪寒が走るような空寒さを感じつつ、下巻へ……。
 ああ、終わりのアレを気持ち悪く描写されそうで怖いです。


 追記:そういえばなるべく「普通」であろうとする蒼衣の姿勢って『空の境界』の黒桐に似ているかも。

 追記2:あとたまたま気が付いたのですがもしかすると『断章のグリム』最後のサブタイトルは「白雪姫」かもしれません。というのは「白」野蒼衣、時槻「雪」乃、田上颯「姫」と各キャラの一文字を取ると「白雪姫」になるのです。真相は……どうなのかなぁ。
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 いぬかみっ!5 (有沢まみず/電撃文庫)


 啓太かっこいーーーっ!

 こんなにも真面目でシリアスな話もできるのですね。恰好良すぎます。
 いつもと一味ちがう変態コメディ第五巻。短編四話収録。


 一話目は薫の犬神たちの怪談話。
 啓太が愉快であまり怖くないですね。
 それと怖がりのたゆねがビクビク怯えて可愛いです。怯える女の子を見ると嗜虐心と庇護欲が湧きますね(←普通……ですよね?)。


 二話目は啓太を癒す話。
 普通な感じ。


 三話目は中編「だけど俺にはお前の歌」。
 これが最高に面白かったです!
 途中の、

>「でも、俺さ、何故だろう? もう二度と負ける気がしないんだよね、あいつに」
>「はけ。おれ今ね、怒ってるんだよ。すごく」

 このセリフで鳥肌が立ちました。恰好よすぎますって。
 普段からゆるくてスケベで落ちこぼれ扱いされているのに、理由のない自信がふつふつと湧いてくる描写にぞっとします。
 そして“暴力の海”との戦いもまさに犬神使い流の戦い方で翻弄してくれました。
 さりげなくギャグっぽいけれどちゃんと決めるところは決める啓太が恰好いい中編でした。


 四話目はあるものの封印を強化する小話。
 死神を倒したあとのミニストーリーでようこの正体が判明します。(やはりようこは妖狐だったのですね)。


 今巻は中編がシリアスで恰好よかったので今度はまたおバカな変態コメディを読みたいですね。



 クイックハルト外伝 オッカムの剃刀ふたつ (郁雄/吉武/著者HP上)


 作者さん自らメールでお知らせいただいた『クイックハルト』の外伝的短編。感想が遅くなってしまいました。
 作者さんのHP(こちら)で公開されています。

 内容は本編では語られなかった部分をレイア視点で描いたもの。
 面白かったです。
 レイアのキャラクターもそうですがミッチェルがいいですね。それなりに歳を重ねた男性でありながら精神的にちょっと若い印象で(未熟というのとは違って)一人称も何気に“僕”なのが好きです。
 そしてタイトルの『オッカムの剃刀』という言葉も読み終わってからwikiで見てみると絶妙に内容とマッチしているのに驚きました。「不必要だから」ではなくて「万全を期すために」なのがレイアらしくていい味だしてます。
 これから“嘆きのエヌ”との本格的な戦いが始まりそうですごく続きが気になります。

 逆にちょっと気になった点も。
 いまいち判然としないのですがレイアの生存年齢とクイックハルトプレイヤー歴のことで、文章中に(ミッチェルとほぼ同時期にクイックハルトプレイヤーになったとありますが生存年齢はレイアのほうが遥かに上とあります。たしか本編ではクイックハルトプレイヤーにならないと不老不死不滅にはならないと書いてなかったでしょうか。そうすると矛盾が生じるような気がします。)うろ覚えなので間違っているかもしれませんが、そこだけ気になりました。



 いぬかみっ!3 (有沢まみず/電撃文庫)


 ともはね可愛いですねぇ。
 人間の姿だけど本物の子犬のような仕草をするのがたまらなく愛らしいです。あーもう可愛すぎます(萌)

 迷うことなく突っ走る変態コメディ第三巻。今回も果てしなく変態です(笑)
 一話目からしていきなりインパクトがすごいですね。あんどれあのふは爆笑しました。僕だったら精神崩壊おこしてます。

 二話目は一話から続いた話題でやっぱり変態的展開。
 とかく変態をおびき寄せる体質なのですね、啓太は。文字通り男の尊厳に関わる問題です。

 三話目も変態路線なのだけど意外にまとも。いえ、まともに変態してる、と言うのかな?(笑)
 でも内容は普通にいい話だったりするんですよね。

 四話目はともはねが可愛すぎます。もちろんようこも可愛いのだけど僕はともはねに軍配を上げたいなぁ。
 バレンタインデーの一幕。

 巻を重ねても変態っぷりは揺るがない素敵な作品です。
 どうやら近いうちに最終巻が出るそうなので早く追いつきたいですね。

 追記:ようこは犬神らしくない犬神のようですね。しっぽが大きかったり炎を扱えて霊力が凄まじかったり。
 そこで考えたのですが、実はようこって狐なのではないでしょうか。名前も「妖狐」で「ようこ」と読みますし、しっぽがみんなと違うのも納得いきます。真相は続きを読めば分かるのかな。





 いぬかみっ!4 (有沢まみず/電撃文庫)


 せくはた! せくはた!

 ほんとに面白いなぁ、この小説は(笑)
 スラップスティック変態コメディ第四巻。短編五話収録です。

 一話目はよくある惚れ薬でモテモテになる話。
 そこそこかな。ともはねにはこういう薬と関係なく慕われたいですね。

 二話目はようこが従順になったら、という話。
 最初は大人しくて従順な犬神を欲していた啓太ですがいざそうなったときの反応が面白いです。啓太みたいなタイプには大きな問題なのですね。

 三話目は酔っ払ってとんでもないことになる話。
 面白くはあるけれどわりと普通でした。

 四話目。「クイズやってるんじゃねえんだぞ!」の下りで爆笑(笑)
 これが個人的に一番好きですね。
 内容は薫の代わりに留守を任された啓太が、せんだん以下七人の犬神たちの家に泊まりに行って……という話。
 展開とかはそこまで奇抜ではないですし、ありきたりと言えばそれまでなのですが、僕はこういう面目躍如するエピソードって大好きなんですよね。
 普段は冴えないと思われているキャラがいざピンチのときに目が冴えるような活躍をして、でもそれを誉めた矢先にやっぱり駄目な状態に戻って……みたいな。憎めないキャラ、というのでしょうか。ちゃんとした一面があるからこそ、平時の情けなさも許せてしまうのかもしれません。

 五話目はようこの話。
 どうもようこの正体が明らかになりそうな気配です。無性に気になります。

 下ネタが多いのですがちゃんと四話目のような話も挟んでくるので意外なまでに飽きませんね。
 ようこの正体も気になりますし、早く続きを読みたいです。



 悪魔のミカタ666 スコルピオン・オープニング (うえお久光/電撃文庫)


 読み終わってまず一言、こう叫びたい。

 理屈とか抜きで面白すぎる!

 二年以上の沈黙を破って久々の登場。《It》編の続きでラブコメ分増加の二学期編、開始です。
 内容は今までの統括というか、それぞれの立ち位置を再確認してちょこっと新しい設定が明かされた感じ。ぶっちゃけ話的にはほとんど進んでいません。
 にもかかわらず面白かったです。これはすごい。大して動きがないのにしっかり面白いのです。
 勢いのある文章に乗って流れるように進み、場の雰囲気に呑まれながら気付いたら次回への布石が整っていました。
 新しい勢力。
 新しい問題。
 新しい制約。
 新しい強敵。
 どう転がっても面白くなりそうで仕方ないです。これでつまらなくするほうが難しいような気さえします。

 新たな段階へと進んだ面々はそれぞれの思惑を抱き、どう動くのか。
 目が離せません。

 追記:ちょこっと読み返したのですが《It》って(それ自体は666番目の知恵の実ですが魂エネルギーを回収し終わったら008番目、《ゴールデンライトアーム》の後釜に収まるのですね。でも008番目ってオリジナルナンバー(一ケタ台)ではあるけれど七つの大罪に当てはまるのでしょうか? 七つ、というからには007番目までだと思うのですが。どうなのでしょう)。


 3/9(金)読了


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