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 マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵 (今野緒雪/コバルト文庫)


>ξT⊿T)ξ「お兄さま、おしっこ!」

 今回の名言 迷言決定(汗)。
 いきなり出てきて結構ビビりました。意表を突くためとはいえ、もう少しソフトな言い方もあると思うのですが(汗)。

 内容のほうはというと、毎度のように進みは遅いもののラストの辺りで風雲急を告げ、なぜかいきなり(瞳子×乃梨子)フラグが立つ展開に。
 うーん、そっちに流されてしまうのでしょうか。いや彼女の性格だとちゃんとケリをつけるような気もしますが。
 レイニーブルーのときはお互いに思うところがあってそれぞれが行き違っていたのですが今回は別です。一人で空転して自滅しているような流れは傍から見ていて痛々しいですね。
 そしてあとがきにもありましたが、今回は一回も祐巳視点で描かれていないのです。これは内々に様々な感情を抱いて書きやすかった祐巳が成長し、今度は下級生にそのお鉢が回ってきたということなのかもしれませんね。
 そしてそして、今回はバレンタイン関連の話題になったのですが、去年の話をいくつも出されるといかに前年度のバレンタイン話で複雑な(というか同時並行的な)展開をしていたかが分かりました。さすがに今年はそこまで複雑になりませんよね。きっと。

 進みの遅さはいいとして、あんな終わり方をしてくれたものですから1月発売予定らしい続刊が気になって仕方ないです。彼女はこれからどう行動するのでしょうか。気になります……。

 追記:マリみてのように息の長すぎる作品は一言一句がネタバレになりそうで書きづらいですね(苦笑)。次回からは全文裏返しにしようかしら。


 11/28(火)読了
 評価:★★★★☆
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 煌夜祭 (多崎礼/C★NOVELS Fantasia)


 笑いが止まらない――――面白すぎて。

 各所で話題になっていたので読んでみました。C★NOVELS作品、大賞受賞作。
 これは何が面白いかというと物語の複雑さと構成の緻密な組み合わせ方、でしょうか。
 感覚的に近い作品を挙げれば『12月のベロニカ』などが似ているかもしれません。

 内容は煌夜祭の夜に語り部が持ち寄った物語を語る、それだけの話なのですが、これが深みがあって面白いのです。
 語り部が語る物語はそれぞれが短編のような形式なのですが、一つ一つにどこかしら関連性があるような書き方なのですね。そのためあれがこうなって、これがこうなったのか?と推測するのが楽しいです。
 それに読めば読むほど物語たちの繋がりが見えてくる構成もいいですね。最初は何でもない語りが部分的に局所的に、連鎖していくと言いますか、物語が紐解かれていく感覚が楽しくてグイグイと読んでしまいました。

 反対に気になる点はキャラや国が多すぎて煩雑なところと(男女の性別)が分かりづらいところでしょうか。
 構成上、欠かすことのできない要素ではありますがもう少し分かりやすければ良かったかと思います。
 この話はこれで終わりのようですので、この作者さんの次回作が早く読みたいですね。
 経験に裏打ちされた確かな実力を持つ新人作家――どこか貴子潤一郎さんと似通っていますが頑張って執筆を続けてもらいたいです(苦笑)。


 11/25(土)読了
 評価:★★★★★



 されど罪人は竜と踊る Assault (浅井ラボ/角川スニーカー文庫)


 あーあーあー……。こんなにも輝かしい日々があったのですね。
 ガユスがジオルグ事務所に所属していた頃の過去編、長編のような短編集。

「Muzzle Flash」
 序章。ここからすべてが始まったわけですね。
 あくまでガユスとジオルグ事務所の面々との出会い。

「Assault」
 事務所に入りたてのガユスがギギナとの軋轢に腹を立てながらも仕事をこなし仲間に溶け込んでいく話。
 依頼は普通なのにガユスの意地やプライドのせいで上手く連携を取れないもどかしさが伝わってきます。
 まだまだ慣れないメンツにガユスの心情も刺々しくて新鮮です。

「Tangle sightⅠ」
 わりと馴染んできた頃の笑い話。ただ僕の笑いのツボには入らず、微妙に空転気味。
 それでも事務所の空気が確実に一体感を伴ってきたことが分かります。

「RIFLING TWIST」
 なかなかに重たい話。この辺りからクエロ変貌への布石が敷かれているのでしょうか。

「Tangle sightⅡ」
 おバカな笑い話その2。いやこれは大笑いしました。授業中に噴き出して困った困った(苦笑)。
「禁断の数字」のような意地の悪い話ではないのですが、このガユスの必死さや超えてはならない一線を越えた描写は腹が捩れます。
 この馬鹿馬鹿しさがいいですよね。

「Alive the Revolvers」
 真面目にシリアスな依頼の話。普段の「され竜」らしい重厚さと読みにくさでバトルも熱い。
 それとジオルグやパンハイマの危なさに背筋がゾクゾク。

「no time to reload」
 所員の一員として仲間になったガユスと面々の一時。
 この高揚感と確かな絆が、いつか、しかし確実に砕け散ることを暗に示す文章が憎くて仕方ないですね。

 全体を通して徐々に溶け込んでいくガユスの描写が上手いです。咒式士としての先輩たちであり、かけがえのない仲間である所員との本物の幸せを噛み締めるガユスが眩しくて、これからの話が恐ろしくて堪らないですね。
 こんなにも素直に真っ直ぐと日々を生きているガユス。本編では見れない姿ですね。
 とにかく、アレを読みたくて仕様がない終わり方なので是非とも過去編の続きを希望です。読みたくて仕方ないです。

 追記:そういえば背表紙の著作番号が「50」になっていますね。これは「50冊まで書き続けるぞー!」という浅井さんの意志だったりして(苦笑)


 11/22(水)読了
 評価:★★★★☆+



 ゼロヨンイチナナ (清水マリコ/MF文庫J)


 明智いいなぁ、もう。
 いやぁ、本当に面白かった。しっかりと前作の『イチロク』を引き継いで盛り上げてくれたのでもう最高。
 都市伝説ミステリー第2巻。

 今回はめぐみではなく明智が主役のほんのり不気味な都市伝説の話。
 物語は至極平凡な日常にわずかな細波が立ったことで始まり、その小さな波自体が特殊ではあるものの、それを呼び水に大波が押し寄せてくるような印象(分かりづらい)。
 つまり大それたことは起こらないのだけれど、始終つきまとう不可解さ、不自然さが妙に座り心地の悪い印象を与えてくれるのですね。どこか、そこはかとなく不思議で不気味な幻想といいますか。
 そんな感じなので最後のほうの展開は理屈抜きで体感するべきなのでしょう。理詰めで考えたら噛み合わない事実とか出てきそうですし何より詰まらないですし。

 それと今回、やけに面白く感じられたのは不思議をメインに据えながら明智の青春っぽい心情も描写されていたのが大きいと思いました。
 見方によっては明智の恋愛ごとのほうが楽しく見えたかもしれません。青春ものとしても楽しめそうです。

 まとまりがないですが(いつもそうだけど・汗)とりあえずミステリック&青くさい雰囲気の一粒で二度おいしい作品でした。
 続きが読みたくて堪りません。

 あ、『嘘シリーズ』の新作読んでない……。


 11/20(月)読了
 評価:★★★★☆+





 マリア様がみてる プレミアムブック (今野緒雪、ひびき玲音、with山百合会/コバルト文庫)


 いちおうおまけの書き下ろし小説が載っているので購入。
 小説以外の部分はまあ普通な感じで、小説のところだけ感想を。

 祥子が蓉子さまにスールの申し出を受けるときの話。
 たったの21ページですがこの短さの中でもちゃんと祥子の大胆さなどが描かれていて面白いですね。やや唐突な印象もありますが祥子なら仕方ないか、と納得できてしまいます。
 ファンなら一読の価値はあるかも?


 11/20(月)読了
 評価:★★★☆☆+





 マリア様がみてる イラストコレクション (今野緒雪、ひびき玲音/コバルト文庫)


 こちらもおまけの小説目当てで購入。
 プレミアムのほうは普通だったのですがイラコレでは雑誌に掲載されたりしたイラストがあって意外に楽しめました。
 小説とは別にこれはこれで良いかも。

 小説のほうは10ページのめちゃくちゃ短い掌編で、内容は手術前の由乃の話。
 うーん、これは別にわざわざ書くほどの内容ではない気が(汗)。
 由乃ん好きな人向けですね。


 11/20(月)読了
 評価:★★★☆☆



 ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険 (ヤマグチノボル/MF文庫J)


 今までのシルフィードのイメージが瓦解しました。
 これはこれで悪くはありませんが。悪くはありませんが、ねぇ……。

 ゼロの使い魔の外伝は無口少女タバサが主役の短編集。
 内容はタバサが(北花壇騎士)としての任務をこなす短編。

「タバサと翼竜人」
 種族の違いで対立うんぬん、というステレオタイプな問題解決話。
 うーん、普通な感じで特に面白くもないような気がします。解決法もやや安直。

「タバサと吸血鬼」
 こういう終わり方はすごく好きです。
 何と言うのかな、気持ち的には違うんだけど合理的に考えてどうしようもないから決断を下すというような話に弱いですね、僕は。
 強い意志で信念を貫けない、どうしようもできない現実を傍観するしかないといった悲哀とかが好きみたいです。
 この話もまだ友人の温もりを知らない頃のタバサの押し殺した感情が見えそうで切ないです。いい話だなぁ。

「タバサと暗殺者」
 あはは、王女むかつくー。
 でも最後は清々する締め方で爽快解決。
 普通に面白かったです。

「タバサと魔法人形」
 この子供すごい腹立つなぁ。0.6アルガスくらいムカつく(新単位発明)。
 この話のあとはちゃんと真人間になれたのかな?
 こういうタイプのキャラは『銃姫』のあの坊ちゃんもそうですが、まともな方向に更正すると前科が前科なだけにやたら格好よく見えるんですよね。
 今回もタバサの我慢強さに敬礼。

 全体を通して見るとタバサの人格像はあまり変わらないですね。やはりタバサは本編通りのキャラなのでその実力がより顕著に示されただけのような感じです。
 あー、あとイザベラのようなキャラはきっとろくな死に方をしなそう(苦笑)。
 というか義のない悪はあまり格好よくないのがどうも。嫌いではないのですが。むしろ好きですが(爆)。

 本編、というよりタバサを主役にした完全な番外編なので読まなくても本筋に差し支えはなさそうです。
 伏線を敷いたりして本編に絡めて欲しかったですね。


 11/15(水)読了
 評価:★★★☆☆+





 狼と香辛料3 (支倉凍砂/電撃文庫)


>「俺が、いるだろ」

 ロレンスー!
 あー、面白かった。地味ながらも生き生きとしたエポックファンタジー第3巻。
 今回も今回とてロレンスが騒動に巻き込まれます。
 責任の半分くらいは身から出た錆なのですがわりと不憫な立ち位置だった気がします。少なくともそれほどまで悪いことをしたわけではないのに。同情します。
 ホロはホロで今回もその可愛さが健在。狡猾で、裏の裏をかく会話でロレンスを翻弄する姿も可愛いです。
 ですがホロがあんな状態になって普段の関係がボロボロと崩れていく瞬間は鳥肌が立ちますね。ドキドキハラハラ。

 物語的にはそれほど大した事件が起こるわけではないものの、商人にとっては大事な「儲け」に関する出来事が起こります。
 その出来事を(必要に迫られ)ずる賢く利用しようと目論むロレンスの描写がいいですね。切羽詰った様相がよく分かります。
 そして何と言っても見所は商品の売り買いをするクライマックスのシーン。これが実に上手く盛り上げています。
 周囲の喧騒に包まれて冷静さが磨耗するなか、今か今かと「売り」の機会を窺う慎重さと、裏返しの焦りが直に伝わってきます。ここが本当に面白かった。

 しっかりと盛り上げどころを盛り上げて、固めるところをちゃんと固めてあったと思います。
 3冊も出してなおも衰えない描写と構成を今後も期待しています。


 11/15(水)読了
 評価:★★★★★-


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