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 BLACK LAGOON読みました。いえ、三巻までは前に読んだことがあるのですが最近のBAD×BUDDYの調子に流されまして、あのスラングをもう一度味わいたいなぁと思いその日のうちに購入、そして読み終えました(現時点では五巻までですね)。
 それでまあ面白かったわけです。ネタバレしない程度に良かったところなどを挙げてみましょう。
 二巻の途中でロックがレヴィに啖呵を切るシーン。あれはスカッとしましたねぇ。普段は何もできないはずのロックが自分の意志を貫こうとしたわけでそれだけで「ああ、キャラがちゃんと成長してる。いいなぁ」とか感慨にふけってしまいました。
 次は三巻の途中、双子の回の最後でロックとベニーの会話シーン。
『……誰かが、ほんの少し優しければあの子たちは――、学校に通い、友達を作って、幸せに暮らしていただろう。でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。だから――――この話はここでお終いなんだ
 泣きそうでしたよ、ええ。いつもは裏方のベニーがまともなセリフを口にしていて驚いたけど、何よりそのセリフが果てしなく無慈悲で、しかし現実であるところ、そこが泣きそうに良かったです。
 最後は五巻のロックと雪緒の会話シーン。
『貴方は、捨てたはずの日常を失いたくない、ただそれだけ。私を見殺しにしてしまえば、貴方は――日本に残した思い出の最後の欠片まで、失ってしまうから。――選ぶということは、何かを捨て何かを残す、そういうこと。貴方は何も背負おうとしない、自分で捨てたはずのものにさえ――まだ憧れの一欠片を抱いている。そんなことでいったい誰を守れるんですか。そんなことで誰を助けるなんていうんですか! 答えて!』
 これはその時のロックを的確に突いた言葉なんですよね。本質を暴くと言いますか、素のままの姿(心情)を晒す(もしくは晒される)ということがどれだけつらく、勇気のいることか。ロックの心の着ぐるみをズバッと剥ぎ落とした鋭い言葉でなんだか衝撃的でした。
 まあ双子にしても雪緒にしてもああいった結末になったのは物語上しかたのないことなのでしょう。そもそもその身が置かれた環境が大きな要因であり、自分の力量ではどうにも解決の糸口が見つからず、迷いに迷って、どうしようもできない……。空しいですね。仕方がないとはいえ、やはり悲しいものですね……。
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